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『庭木の手入れをして、庭をさっぱりさせたい!』
『でも、切った後の庭木はどうやって処分するの?』
庭に木を植えているなら、いつまでも放っておいてはいけません。理由は後ほど説明しますが、庭木は定期的に枝などを切り、手入れをする必要があります。長い間には、木を幹から切る必要が出てくるかもしれません。
実はどのような手入れをするかで、処分する庭木の状態は違い、状態が違えば処分方法も違うのです。
本記事では庭木の状態ごとに、処分方法を解説します。ぜひ本記事で最適な処分方法を確認してください。
庭木をゴミとして処分するタイミングは「庭の手入れを長期間してない時」や「遺品として庭木を譲り受けた時」などでしょう。
遺品として譲り受けた庭木は、1年に数回プロの方に手入れを依頼していることもあり、自分ではメンテナンスできないことがほとんどです。
ただこのように大切に手入れされた庭木は需要もあるので、フリマサイトなどで欲しい人が見つかる可能性が高いでしょう。
またケヤキやマツなどの大型の庭木は業者が買い取ってくれる場合もあり、手入れを依頼したついでに手放すのも1つの手です。
とはいえ多くの場合、庭木が売れるようなことはないので、不用品回収に依頼してまとめて処分することをオススメします。
また自治体で庭木を処分する場合は、これから紹介するルールが枷になるので、一気に片付けることが難しいと覚えておきましょう。
そもそも庭木の処分は作業の内容によって違いがあるので、まずは剪定や伐採について詳しく解説します。
手入れのために庭木を切る作業は2種類あります。同じ木を切る作業でも、内容は大きく違うため、ここで確認しておきましょう。この作業の違いで、処分する庭木の状態は大きく違い、処分方法も違ってくるのです。
剪定とは一言でいうと木の幹は残して、余分な枝を切る作業です。剪定の後、処分する庭木とは、木の枝のことになります。
木は枝が多く、混み合っていると、風通しが悪くなり、日光が届かない状態になるはずです。枝を切ることでこれらの問題が解決して、木の健康が保てます。
しかし、時期を考えて行わないと、木に負担がかかるのが剪定という作業です。木の種類によって適した時期が違うため、注意をしてください。
庭木の種類 | 名称 | 剪定に適した時期 |
---|---|---|
常緑針葉樹 | スギ、マツなど | 新芽が出る前の3月から4月 |
常緑広葉樹 | サザンカ、ツバキなど | 暖かい時期が適している 3月下旬から4月、または5月下旬から6月 |
落葉広葉樹 | カシ、ハナミズキなど | 落葉後の休眠時期が適している 12月から2月に行うとやりやすい |
枝を切る剪定と違い、伐採は木を根元から切ってしまうことです。剪定をすると木は残りますが、伐採をするとその木はなくなると考えてください。
切った後の木が木材として活用されることもありますが、単に木が不用になったなどの理由でも伐採は行われます。
不用になった木は、季節に関係なく伐採できます。木そのものを切り倒しますから、剪定のときに出る枝とは違って大きいです。剪定のときに出る枝とは違う処分が必要になるでしょう。
また、伐採は木が倒れる方向まで考えないと、思わぬケガをすることになり危険です。慣れていない方は専門の業者に依頼すると良いでしょう。
剪定や伐採をしてくれる業者は、以下のように業種がさまざまです。例えば、剪定と伐採の後に庭を整えたいなら造園業者、少し剪定をしてくれれば良いなら、手軽に便利屋に依頼するというように、自分の状況に合わせて業者を選ぶと良いでしょう。
剪定や伐採を専門の業者に依頼すれば、料金が発生します。しかしそれは、自分の安全を守るための必要経費かもしれません。慣れない方が伐採を行って倒れてくる木の下敷きになる、大きな枝に当たってケガをするなど、剪定や伐採には危険が伴います。
その上、これらの作業を行うためには、専用の道具が必要です。最初から道具を揃えるためには、かなりの出費が考えられます。専門の業者に依頼すれば、そのような心配は一切なく、庭木の処分まで責任を持ってやってもらえるはずです。
ぜひ、剪定と伐採にもプロの手を借りることを検討してみてください。
剪定や伐採は木の健康を守り、庭を良い状態にするために行われます。しかし、剪定や伐採をする理由はそれだけではありません。これらの手入れを怠っていると、近所の方とのトラブルに発展することもあるのです。
どのトラブルも発生してしまうと、大きな問題になる恐れがあります。下手をすると大ケガをする人がでるかもしれません。そうなる前に、適切な手入れをする必要があります。庭木の処分が面倒だから、手入れをしないというのは本末転倒です。
それでは実際に庭木の処分方法を解説します。木は可燃ゴミに分類されますから、自治体の可燃ゴミの日に出せば処分できると誰でも考えるのではないでしょうか。
確かに可燃ゴミとして処分できる自治体が多いのですが、あくまでも剪定のときに出た枝が対象です。そして枝の処分には通常の可燃ゴミとは異なる条件があります。
もし、伐採で出た大きな庭木を可燃ゴミに出したいときは、条件に合うように自分で大きさを整えることが必要です。束ねて捨てるように指示している自治体が多いですが、中には北九州市のように、束ねた上に指定のゴミ袋を貼るなど独自のルールがあります。
また、一度にたくさんの庭木の束を出すと、臨時ゴミと判断されて収集されない可能性、料金が発生する可能性もあるため、自治体に確認する必要があるでしょう。
臨時ゴミと判断されなくても、大量の庭木をゴミ集積場に出すのは、他の方の迷惑になることがあります。
少量ずつ分けて出せば良いのですが、それも面倒な方は、自治体指定のゴミ処理施設に持ち込むと良いでしょう。
茅ヶ崎市の場合、環境事業センターに剪定枝を持ち込むと、100kgまでは1,400円の料金で処分ができます。料金や受付時間は各自治体で違いますから、事前に確認が必要です。
また、大量の庭木を持ち込むためには軽トラックなどが必要になります。運搬用に軽トラックを貸し出している自治体もありますので、上手に利用してください。
最近では自治体も庭木のリサイクルに力を入れており、積極的にリサイクル業者への持ち込みを勧めています。リサイクル業者に持ち込まれた庭木は細かく砕かれた後、以下のようにリサイクルされます。
このような業者では、持ち込む庭木の太さや長さに制限があります。事前によく確かめてから持ち込んでください。
また、庭木が大量にあって重いなど、自分では運搬できそうもない場合、業者によっては回収に来てくれます。無理をせずに近所の業者に問い合わせてみましょう。
フリマアプリなどを利用して、売却するのも良い方法です。自分の都合に合わせて庭木を売却することができます。
庭木をそのままの姿で売却したい場合は、自宅まで取りに来てもらうと、梱包や発送の手間がかかりません。ただし、引っ越しなどで庭木の処分を急いでいる場合、フリマアプリではいつ売却できるかの予定が立ちませんから、時間に余裕を持って作業に取り掛かるとよいでしょう。
庭木は造園会社などで買い取ってくれる場合があります。買取をしてもらえる条件として、共通なのが大きな庭木・ケヤキ、マキ、マツなどであるということです。
大きな庭木ほど、長年家族とともに過ごしており、思い入れも強いでしょう。伐採するに忍びないときは、一度業者に買取を依頼してみてはいかがでしょうか。
ただし、根がついたままの木を掘り出すことになるため、庭に重機が入ることになります。それだけのスペースがあること、また木の周りに障害となるものがないことなどの条件を満たすことが必要です。
庭木を剪定・伐採したのは良いけれど、後始末ができないという方は不用品回収業者に依頼するのが良い方法です。
不用品回収業者なら、どのような庭木でも回収してくれますから、自治体で処分するときのように、長さや太さを気にする必要もなければ、量を気にする必要もありません。
不用品回収業者には以下のようなメリットもあります。
庭木を剪定・伐採した後に長い時間放置して雨に振られると、木が水分を含んで重くなり、処分が大変です。手入れした後は、速やかにプロの手を借りて庭木の処分をしてください。
庭木の処分方法を6つ解説しました。手入れの作業内容により、処分方法も違うことがわかっていただけたと思います。
自分で剪定や伐採を行うと、庭木を切った時点で力が尽きてしまう方も多いです。結果として大量の庭木、大きい庭木が放置されたままになってしまいます。
しかし、水を吸収すると庭木が重くなるため、余り長い間放置するのが良くないのは、上記の通りです。
体力を使う庭木の手入れ。せめて処分は無理をせず、プロの手を借りるのをお勧めします。