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ダンボールは日常生活で頻繁に使用され、その処分方法について悩むことがあります。しかし、ダンボールはリサイクルが可能な資源であり、正しい方法で捨てることで環境に貢献することができます。
自治体の資源ゴミ回収やリサイクル施設の利用など、さまざまな方法がありますが、どの方法を選ぶべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
今回は、不用品回収のプロである「お助けうさぎ」がダンボールの処分方法を6つ紹介し、それぞれの方法の特徴やメリット、注意点について解説します。
ご自身に最適な処分方法を見つけて、気持ちよくダンボールを処分しましょう。
家庭から出されたダンボールは回収業者により収集されるか、リサイクル施設に持ち込まれます。
収集された古いダンボールは、施設内でダンボール以外の紙類が混入されていないかを確認したうえで、さらに分別されます。
分別されたダンボールは、破砕機で小さく砕きます。これにより小さくダンボールをまとめることができる状態となるため、運搬や処理を簡単に行うことが可能となります。
破砕されたダンボールはリサイクル施設から製紙施設に輸送されます。ここではダンボールは水と化学薬品を使用して繊維になるまで分離してパルプ状にされ、
再び紙ととして原料となり、新しいダンボールや他の紙製品の原料として再利用されます。
このようにダンボールを再利用することで森林伐採が減り、地球環境の破壊を軽減することが可能となります。
ダンボールを処分する際には燃えるゴミとして捨てるのではなく資源として決められた回収日に出すようにしましょう。
これからダンボールを簡単に処分する方法を6つ紹介します。
通常の生活で利用しやすい方法や引っ越しなどの特別な状況で大量のダンボールを処分する方法もご紹介するので、参考にしてください。
自治体によって回数は違いますが、定期的にダンボールをはじめとしたあらゆる資源の回収が行われています。
資源回収日に、自分が普段利用しているゴミ集積場にダンボールをまとめて出すことができます。
資源としてダンボールを出すことには下記のようなメリットがあります。
ただし、ダンボールを出す際には各自治体により独自のルールが決められている場合があります。主には「ダンボールのみを十字に縛って出す」といったルールが中心となりますが、あらかじめ自分の住む自治体にはどんなルールがあるのかを確認しておきましょう。
上記のような場合は、自治体指定のゴミ処理施設に持ち込むことも可能です。
ただし、自治体にゴミ処理施設が無いケースや大量のダンボールを持ち込むための自動車が必要だったり、ダンボールの量によっては処理するための料金が発生したりします。
自治体のゴミ処理施設では、例えば「50kg以上の場合は10kgにつき90円」のように持ち込んだゴミの重さで料金を決まることが多くみられます。
また、自治体のゴミ処理施設は受付時間が短いので、事前に確認してから持ち込むようにしましょう。
一部の地域では、公共の場所やスーパーマーケットなどの商業施設などに設置されたリサイクルボックスを利用してダンボールを捨てることができます。
ボックスにダンボールを入れるだけで、リサイクルされるため手頃で便利です。
下記のようなメリットがあるので、ダンボールの処分がぐっと簡単になるでしょう。
しかし、ダンボールが多いと持ち込みが大変ですし、近所の公共施設や商業施設で回収を行っているとは限りません。事前にダンボールの回収をしているかの確認が必要となります。
引っ越した直後はゴミの収集日などもよくわからないため、処分に困ってしまうものです。後片付けで困らないためには、ダンボールの回収まで行ってくれる引越し業者を利用するのが良いでしょう。
ただし、サービス内容にはかなり差があるので事前に確認することが大切です。
参考:アート引越センター、日通
料金も回収してくれる期間もかなり違うので、引っ越しの見積もりをするときは必ず業者に確認しましょう。
古紙回収業者に持ち込むと、無料でダンボールを処分することができます。業者によって違いはありますが、下記のような手間がかかることがあります。
しかし、1度にまとまった量のダンボールを費用をかけずに処分できるのは大きなメリットです。
なかには100kgなどまとまった量のダンボールなら、買い取りをしてくれる業者もあります。
古紙回収業者へ持ち込みをすると、ダンボールを現金に替えることができるかもしれません。
ダンボールが大量にあるのに近辺に古紙回収業者やゴミ処理施設がない場合は、不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。
不用品回収業者に依頼することのメリットは、回収の依頼に素早く応じてくれることです。
しかし、次のような場合は費用が余計にかかってしまうかもしれないため注意が必要です。
ダンボールを回収するときには潰してたたみ、まとめて紐で縛っておきましょう。
すぐに積み込みができるため、作業員の負担が減り費用の削減にもつながります。大量のダンボールであっても最短で即日で一度に処分することが可能となるため便利です。
ダンボールは再利用が可能で自治体や商業施設でも回収が可能であることをこれまで説明いたしましたが、どんな状態のダンボールでも引き取りが可能というわけではありません。
リサイクルして新しいダンボールに生まれ変わるためには、いくつか注意点があります。
回収されたダンボールは水に溶かされ、不純物を取り除いて新しいダンボールや紙製品に利用されます。そのため、汚れや臭いがあるダンボールは使うことはできません。
資源として出せないダンボールは細かく破くなどして、燃えるゴミとして捨てましょう。
自治体によっては資源回収日が隔週や月に1度などのケースもあるため、回収日がやってくるまで自宅で保管しなくてはなりません。
ダンボールの量が多い場合、場所をとられる点はデメリットだといえます。
ダンボールを捨てる際は、ダンボールのみを紐で束ねて捨てましょう。ダンボール以外の紙が混入すると、リサイクルしたダンボールの質が悪くなってしまいます。
ただ、ダンボールに貼られたテープやシールは完璧にはがす必要はありません。
リサイクルの過程では古いダンボールを水に溶かすため、多少のものは自然に分離され取り除かれます。
宅急便などで使用したダンボールの場合、自分の住所や名前などが記載された伝票がダンボールに貼られていることがあります。
こうしたケースでは、個人情報の漏えいにつながる恐れがあります。
ゴミ集積場などに資源として出す場合、誰が見ているかわかりません。個人情報保護の観点からも、伝票は剥がしておいた方が良いでしょう。
今回は、ダンボールの簡単な捨て方をご紹介しました。処分したいダンボールの量と自分の状況に合った方法を選びましょう。
ダンボールの適切な処分方法を選ぶことは、環境保護に貢献する重要な一歩です。
自治体の回収やリサイクル施設利用、引越し業者や不用品回収業者の利用など、さまざまな手段があります。
自分の状況や地域のルールに即して、最善の方法を選択し、地球環境の保護に貢献しましょう。