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『もう子どもも乗らないし、ベビーカーを処分したい』
『ベビーカーの処分はどうしたら良いの?』
子どもが大きくなったときに、ベビーカーを処分したいと考える方は多いでしょう。しかし、ベビーカーは大きなもので、気軽にゴミ捨て場に捨ててくるわけにはいきません。
本記事ではいろいろなベビーカーの処分方法を解説していきます。ベビーカーには我が子の思い出がたくさん詰まっているはずです。ぜひ、適切な方法で処分をしてあげましょう。
実はベビーカーには寿命があります。それを知っておくと、処分する踏ん切りがつくかもしれません。
ベビーカーの製造メーカーが参加している「ベビーカー安全協議会」では、寿命を過ぎたベビーカーを使い続けることは大変危険だと警鐘を鳴らしています。そこで定めているのが、寿命の目安です。
使用対象月齢期間は、ベビーカーの取扱説明書などに必ず記載されています。
A型ベビーカー:子どもの首が座っていない状態でも使用可能
B型ベビーカー:子どもがお座りができるようになってから使用する
製品安全協会では、この4種類の使用対象月齢期間を定めています。これを参考にすると、遅くとも4歳になるころにはベビーカーは寿命となるわけです。実際には、製造メーカーで新規購入後5年が寿命だと明言していますから、実際の寿命は、4~5年と考えてください。
しかし、2人目以降の子どもだったり、友人から譲り受けた場合は劣化が激しく、寿命は短くなる可能性があります。このため、寿命は自分の目で確かめて判断することも大切です。後ほど、寿命を確かめる目安も解説します。
ベビーカーが寿命になるときが、処分するのに最適な時期です。
子どもが良く歩くようになると、3歳になる前に処分を考える方もいるかもしれません。
しかし、普段はよく歩く子どもでも、遠出をしたときや体調が悪いときなど、歩くのを嫌がることがあります。ベビーカーの寿命は36カ月、もしくは48カ月が目安です。つまり3歳から4歳までは使えるわけです。
この年齢までは、取っておくと良いでしょう。寿命が5年のものなら、第2子の誕生に備えて取っておくことができます。
ベビーカーを処分したいとき、最初に考えるのはゴミに出すことではないでしょうか。しかし、何ゴミになるのかがわかりにくいと感じている方もいるかもしれません。
ベビーカーは多くの自治体で粗大ゴミに当たります。理由は粗大ゴミの条件が、一辺が30cm以上、または50cm以上という自治体が多いためです。
粗大ゴミを出すためには、自分で電話やインターネットを使って収集の予約を取るか、指定されたゴミ処理施設に持ち込む必要があります。メリットは以下の通りです。
しかし、以下のようなデメリットもあります。
自分でゴミ処理施設に持ち込むなら、手数料が節約できるでしょう。埼玉県狭山市の場合、50kg以下は無料で処分してくれます。ただし、持ち込む際にも予約が必要な自治体がありますし、受付時間は平日の昼間なのは予約収集と同じです。ぜひ、一度確認をしてください。
川越市、柏市のようにベビーカーを不燃ゴミに出せる自治体もあります。不燃ゴミとして出せるメリットは以下の通りです。
ベビーカーを不燃ゴミとして受け付けていない自治体でも、自分で解体をすれば大丈夫な場合もあります。
しかし、ベビーカーはさまざまな材質が使われているため、解体した後、自分で分別しなくてはいけません。また、次のようなデメリットもあります。
我孫子市ではベビーカーは資源ゴミです。我孫子市では金属部分が50%以上なら、一辺の大きさが1m以上でも資源ゴミと判断されます。この場合は自分で解体をして、不燃ゴミに出しても回収してもらえません。
ベビーカーを処分しようと考えている方は、一度自分が住んでいる自治体での処分方法を確認してください。ほとんどの自治体では、市区町村のホームページなどから、ベビーカーの処分方法の確認が可能です。
ベビーカーには我が子への思いがたくさん詰まっている、という方もいるでしょう。そのようなベビーカーをゴミとして処分するのは嫌だと思うのは当然です。
思い出のあるベビーカーを処分するのにふさわしい方法を解説します。
処分したいベビーカーを宅配便で送るだけで寄付ができます。送料などはかかってしまいますが、この方法にもメリットがあります。
ベビーカーの寄付を募っている団体はいくつかありますので、ホームページなどを見て気に入ったところを選んでください。
ベビーカーの製造メーカーである「コンビ」では、ベビー用品のリサイクルに取り組んでいます。現在ベビーカーでは4種類の製品がリサイクルの対象です。この方法にもメリットがあります。
対象の製品を購入して、ユーザー登録をした方のベビーカーが不用になったときには、無料で引き取った後、解体して部品をリサイクルします。
チャイルドシートやベビーラックも対象品のため、処分方法に悩むことが大幅に減るでしょう。我が子が使ったベビーカーなどが生まれ変わると思うと、ゴミに出すよりも気持ちが良いですね。
ベビーカーが良い状態なら、リサイクルショップなどに売却を検討するのも良いでしょう。売却するのにも、次のようなメリットがあります。
売却をするなら普通のリサイクルショップでも良いのですが、ベビー用品専門の店舗を利用するとより高い値段で買取をしてくれるはずです。店舗を選ぶ際のポイントは3つあります。
出張買取や宅配買取をしている店舗を選ぶと、小さな子どもを抱えている方にも、売却が簡単です。出張や査定などにかかる手数料が無料の店舗を選ぶと、より多くの利益が手元に残りますし、買取をしてもらえなかったときのダメージも少なくて済むでしょう。
知り合いにベビーカーを必要としている方がいれば、潔く譲るのもお勧めの方法です。
ベビーカーの寿命は長くてもせいぜい5年ですから、自分のところに置いておいても、次の子が生まれるときには、寿命が尽きていてのせられないこともあります。
それなら必要としている方に使ってもらった方が、良いのではないでしょうか。それにこの方法にもメリットがあります。
近所に住んでいる知り合いに直接手渡しできれば、簡単でラクな方法といえるでしょう。
「ベビーカーの寿命」のところでも解説しましたが、ベビーカーの寿命は、購入してからの年月だけで判断はできません。自分の目で点検することが大切です。
特に寄付をしたり、知り合いに譲る場合、自分のベビーカーが思わぬ事故の原因にならないように、以下の項目をしっかり点検をしてください。
これらの項目をクリアできれば安心です。
ベビーカーの処分に時間が取れない方は、不用品回収業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
不用品回収業者には、費用が高いなどのイメージがあるかもしれません。確かに1度の回収で10,000円程度の料金がかかります。しかし、それを上回るメリットがあるのです。
このメリットは小さな子どもを抱えた方には、嬉しいはずです。また、最近では不用品買い取りを行っている業者が増えています。買取金額を処分費用と相殺したら、料金はさらにお得になるはずです。
「一般廃棄物収集運搬業許可」、「古物商許可」を取っている業者を選ぶと安心できます。
ベビーカーの処分方法を6つ解説しました。思い出のあるベビーカーをゴミに出したくないという方のための方法もありますので、自分の状況に合わせて選んでください。
我が子がベビーカーを使うのは、ほんのわずかの期間です。リサイクルしたり、売却ができればそれに越したことはありません。しかし、小さな子どもを抱えていろいろ忙しい、という方は、不用品回収業者に依頼するのも良いでしょう。
自分に合った方法さえ選べれば、きっと処分ができます。ベビーカーが古くなりすぎる前に、適切な方法を選んでください。