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『片付けをしていたら、昔のMDがたくさん出てきた!』
『MDをまとめて捨てたいけど、何ゴミになるのかな?』
1990年代に音楽媒体として一世を風靡したMD。しかし、現在はインターネットの普及により、必要性がなくなってしまいました。MDがたくさんあっても、もう聞くことができないという方も多いでしょう。
本記事では、処分方法だけでなく、中のデータを保存する方法も解説します。本記事を参考にして、ぜひMDの処分をしてください。
30代から50代の方は「こんな便利なモノが出た」と音楽を聴くのに欠かせなかったMDに対しての懐かしい思い出があるのではないでしょうか。
現在は次世代の音楽プレーヤーの台頭で姿を見る機会がほとんどなくなりましたが、現在でも一部のイベントやコンサートなどで使われることがあるのです。
今だにMDを手放せない方は懐かしい思い出を取っておきたいと思っている方が多いことしょう。
ただ多くのメーカーはMDプレーヤーの製造から撤退しているので、一部のメーカーが作る高額な再生機器が必要になります。
またMDやMDプレーヤーを大切にしている方は意外と多く、フリマサイトやリサイクルショップで購入することができることをご存知でしょうか。
裏を返せばMDやMDプレーヤーで状態の良いものを持っている方は、売却できる可能性があるということなので気になる方は検討してみてください。
前置きが長くなりましたが、MDの処分について見てきましょう。
MDに昔のラジオ番組などを録音していたという方もいるでしょう。MDにはいろいろと思い出が詰まっているわけです。まずは思い出、つまりデータを処分してしまいましょう。
MDのデータを保存するためにはいくつかの方法が考えられます。
3つの方法は実際に音を流しながらの作業になるため、かなり時間がかかります。どうしても残しておきたいデータを厳選することが大切かもしれません。
3.の「ADレコ」とは、スマホ用アナログレコーダーのことです。この方法だとパソコンを持っていない方にも手軽にできますし、データをスマホに保存した方が、後で利用しやすいというメリットもあります。
ただし、これらの方法は自分がMDプレーヤーを持っていることが前提です。現在MDプレーヤーは生産されていませんから、持っていない方は中古のものをネットなどで購入しなくてはいけません。
そこでお勧めしたいのが、專門の業者への依頼です。専門業者で、80分以内のMDをCDにダビングすると1,000円程度の料金がかかります。やはり残すデータは厳選する必要があるでしょう。
現在、MDの処分を考えていない場合でも、データは早めに保存した方が無難です。
MDプレーヤーがすでに生産終了しているわけですから、そのうちMDを聞くことはできなくなってしまうかもしれません。いくら、手元にMDがあっても、聞けないのでは価値はなくなってしまうでしょう。
データが保存できても、他の機器にデータがコピーされたというだけで、MDの中のデータはそのままです。
自分の思い出が入ったままのMDをゴミ捨て場に置くのに抵抗がある方は、データを完全に消去しましょう。一般家庭で使っていたMDのデータを消去するためには、物理的に破壊するのがもっとも簡単で良い方法です。
それでは実際にMDを処分する方法を解説します。少量で、しかも使用済みなら普段どおりのゴミ捨てで処分できますが、大量にあるなら別の方法を考えましょう。
東京都墨田区、杉並区のように、多くの自治体でMDは可燃ゴミとして捨てられています。プラスチックなどが使われているMDが可燃ゴミとは、意外に感じる方もいるかもしれません。
都内23区では焼却炉の性能が良くなり、プラスチックを燃やしても有毒ガスが出るなどの心配がなくなったため、2008年よりプラスチックを可燃ゴミとして収集するようになりました。ですから、MDは堂々と可燃ゴミとして処分してください。
ちなみに杉並区で回収しているプラスチックゴミは、すべて容器や包装に使われたもので、MDとは違います。これらは再商品化工場でリサイクルされた後、有効に利用されます。
東京都内では可燃ゴミに出せても、埼玉県朝霞市や狭山市のように不燃ゴミとして回収しているところも多いです。MDを処分する前には、可燃ゴミなのか不燃ゴミなのかを自治体に確かめましょう。自治体のホームページから簡単に調べられるはずです。
可燃ゴミでも不燃ゴミでも、費用はかかりませんし、普段使っているゴミ集積場に出せば良いため、手軽で簡単な方法といえます。
MDが大量にあって、ゴミ袋の数が多くなってしまうときには臨時ゴミの扱いを受けることがあるため、注意が必要です。
臨時ゴミと判断されると、手数料が発生することがありますし、場合によっては專門の業者に収集を依頼しなくてはなりません。このような事態を避けるためには、面倒でも少しずつゴミ袋を出すようにしましょう。
MDが大量にあるけれど、一度に処分を終わらせたい方もいるでしょう。そのような方には、自治体指定のゴミ処理施設に持ち込むのがお勧めです。
ゴミ処理施設の近隣に住んでいれば、かなり手軽な方法ですが、そうでない方には自治体が 運搬用の軽トラックを貸し出してくれる場合があります。MD以外の不用品を一緒に処分する、良い機会になるかもしれません。
ただし、自分で持ち込む場合にも予約が必要な自治体もあります。受付時間も自治体によって異なるため、前もって確認しておきましょう。
MDを録音して使おうと思っていたけれど、結局未使用のまま残っているという方もいるでしょう。未使用のままゴミにするのはもったいないと感じているなら、買取専門店に売却するのも良い方法です。買取をしてもらいやすいのは、下記のメーカーのものです。
買取金額は1枚が高くても100円程度のため、利益はほんのわずかかもしれません。しかし、必要としている方に使ってもらえるならゴミとして捨てるよりも、気分は良いのではないでしょうか。
音楽MDなら、もっと高額で引き取ってもらえるかもしれません。1990年代の松田聖子、杏里などのJポップアルバムからビリー・ジョエル、セリーヌ・ディオンなどの洋楽のアルバムまで、現在も需要があり、多く売買されています。
冠婚葬祭の会場などでは、現在もBGMを流すときに、MDを使うことがあるそうです。需要は今でもあるわけですから、売却を検討してみてください。ゴミとして処分するのは、売却できないとわかったときでも遅くはありません。
專門の業者に頼むよりも、もっと手軽に売却したいなら、フリマアプリなどを利用するのも良いでしょう。普段から利用している方も多いため、気軽に処分ができるはずです。
このようなメリットがありますが、必ずしも売却できるとは限りません。売却ができなかったときは、価格を下げるのか、ゴミとして処分するのかを考えておきましょう。
また、フリマアプリなどを利用すると販売手数料がかかりますし、送料も負担する必要があります。そこを踏まえて価格を決定しないと、結局利益はほとんど出ないことにもなりかねません。
MDと一緒にいろいろなものを処分したいと考えている方は、不用品回収業者に依頼してみましょう。引っ越しなどで急いで不用品を処分したいとき、自宅まで来てくれますから、自分でゴミの分別をしたり、運搬をしたりする手間が一切かかりません。
大量にゴミが出たとしても、臨時ゴミになるかもしれない、と心配しなくて良いのです。他にも不用品回収業者にはこのようなメリットがあります。
不用品回収業者では1回の回収につき、10,000円程度の料金を設定している場合が多く、MDだけの処分では高くついてしまうかもしれません。MDを処分するときは、他の不用品も処分できるチャンスです。不用品回収業者に依頼をしたら、ぜひ、引っ越しや片付けを一気に進めてください。
MDと一緒に、MDプレーヤーも処分したいと考えている方もいるかもしれません。MDプレーヤーは小型家電リサイクルの対象になっていますから、自治体や家電量販店の小型家電回収ボックスに入れて処分できます。
しかし、先程も解説した通り、MDのデータを保存するためにはMDプレーヤーが必要です。すでに生産が終了しているため、必要としている方は探すのに苦労しています。
例えばJVCケンウッドが2006年に販売した「RD-M2 memory Clavia」は、本体にMDとUSBメモリをセットすれば、MDを再生しながらUSBメモリにデータを保存できます。パソコンと接続する必要がないため、誰にでも簡単にデータ保存ができるのです。
自分の利益のためではなく、他の方のデータ保存のためにフリマアプリなどで売却を検討してはいかがでしょうか。
MDの処分方法を6つ解説しました。住んでいる自治体によって処分方法が違いますから、必ず確認してから捨てるようにしましょう。
すでに録音してあるMDならゴミとして処分、音楽MDなら売却など、その内容によって処分の方法を決めると迷わなくて済みます。
しかし、あまりに大量のMDがある、急いでいるなどの事情があるなら、不用品回収業者に依頼すれば簡単です。
MDを見かけなくなってから、すでに10年以上の年月が流れています。どのようなものでも、長い間ため込んでいるのは良くありません。ぜひ、本記事を参考にしてMDを処分してみてください。