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「せっかく買った電子ピアノ、もう子どもは使わないけどどうしたら良いかしら」
「買ったときは高かったけど、粗大ごみに出すしかないのか」
かつては子どもが一生懸命弾いていた電子ピアノ。しかし、今では誰も使っておらず、荷物を載せる台になっている方は多いのではないでしょうか。
捨ててしまっても構わないと思っていても、電子ピアノは大きくて重いため、気軽に動かすこともできません。
そこで本記事では電子ピアノを処分する方法を紹介します。
電子ピアノを処分する方法で誰でも考えつくのが、粗大ゴミとして自分が住んでいる自治体に回収してもらうことです。
電子ピアノを製造しているメーカーでも粗大ゴミとして処分するように自社サイトで勧めているくらいですから、躊躇することはありません。
特にもう古くなってしまったとか故障してしまった電子ピアノなら、他にあれこれ考えずに自治体に回収してもらいましょう。
多くの自治体で電子ピアノは粗大ゴミとして回収してもらえます。粗大ごみを回収してもらうためには、自治体によって違いはありますが、大まかには次のような手順が必要です。
粗大ごみの回収は予約制のため、すぐに収集できるとは限りません。なかには10日ほどかかると明言している自治体もありますから、急いで処分したい場合には不適当かもしれません。
しかし、自宅まで回収に来てくれる上、料金も1,000円から2,000円くらいと手頃です。時間に余裕のある方にとっては安心して使える方法ではないでしょうか。
ただし、電子ピアノを自治体の指定する場所に置くためには、自力で家の外に出す必要があります。それができない場合には粗大ゴミの回収を利用するのは難しいかもしれません。
現在では、自力で粗大ゴミを外に出せない方を支援する制度がある自治体もあります。自力では電子ピアノを動かせない方も、まずは自治体の窓口に相談すると良いでしょう。
自治体指定のゴミ処理施設に自分で電子ピアノを持ち込めば、回収にかかる料金をさらに節約できるはずです。また、持ち込みには予約が要らない自治体があります。この場合は自分の都合で電子ピアノを処分できるでしょう。
一般的なピアノは重さが200kg以上ありますが、電子ピアノは重いものでも80kg程度です。決して軽くて運びやすいとはいえませんが、普通のピアノに比べれば自分で持ち込みがしやすいでしょう。
それでも電子ピアノの重量を考えると自転車で運ぶのは厳しく、車が必要になります。積み下ろしを手伝ってくれる人も必要です。
ある程度の条件が整っていないと、ゴミ処理施設への持ち込みは厳しいかもしれません。
自分が住んでいる自治体では電子ピアノを粗大ゴミとして回収してもらえるのか、条件はないのかを事前に確認をしてください。
多くの自治体で電子ピアノを粗大ゴミとして回収してもらえると書きましたが、千葉市のように電子ピアノは回収できない自治体があるのも事実です。
また、東京都豊島区のように重さ80kg以下なら回収するという条件がある自治体もあります。
回収できない場合は自治体で回収業者を紹介してくれるため、それほど心配することはありません。
購入したときは高価だった電子ピアノをゴミとして処分するのはもったいないと感じる方も多いでしょう。そんな方には買取という方法が良いかもしれません。
粗大ゴミとして処分するには費用がかかる場合がありますが、買取ってもらえれば逆に収入になります。
ただし、買取をしてもらうためには、次のような条件を満たしている必要があります。
以下のメーカーは長年人気があります。そして、買取をしてもらいやすいのは、製造してから5年程度の電子ピアノです。
2000年以降に製造されたものなら買取ってくれる場合もありますが、やはり人気があるのはもっと近年に製造されたものです。
電子ピアノは楽器であるとともに、家電製品と同じと考えてください。あまり古いものは性能が劣ります。新しいものほど買取ってもらいやすいのは、仕方のないことかもしれません。
不用品を買取ってもらいたいとき、まず最初に考えるのはリサイクルショップではないでしょうか。リサイクルショップで買取をしてもらうときのデメリットは以下のようになります。
リサイクルショップに買取ってもらっても、それほどの売上にはならないと考える方もいるでしょう。
しかし、出張買取を利用する場合には、自分で電子ピアノを運ぶ手間がかかりません。労力は最小限に抑えられる上に収入を得られるかもしれませんから、利用する価値のある方法です。
最近では電子ピアノの買取に力を入れている店舗も増えていますから、買取ってもらえる可能性は上がっています。
ただ、すべての電子ピアノを買取ってもらえるわけではありません。買取ってもらえなかった場合は電子ピアノはそのままになりますから、また別の方法で処分を検討しなくてはなりません。
ネットオークションやフリマアプリなら個人とのやり取りになりますから、思いがけない高値で買い取ってもらえる可能性があります。
ただし、次のようなデメリットがあることを忘れてはいけません。
ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」では、縦・横・高さの合計が450cm以内で重さが150kg以下の家具・家電を発送することができます。
「らくらく家財宅急便」を使って電子ピアノを発送すると、埼玉から東京への料金は10,000円ほどかかる場合があります。
電子ピアノの大きさと重さ、運ぶ距離によって料金は違いますが、買取金額以上の出費になってしまうかもしれません。
よく考えないと、ネットオークションやフリマアプリの利用は、労力だけを費やすことになるのです。
楽器専門の買取・引取業者なら、愛用していた電子ピアノを安心して託すことができます。運び出しも専門の業者がやってくれるため、すべて任せて大丈夫です。
このような業者はピアノを買取していることが多いのですが、電子ピアノは主に引取になります。引取を考えるときに注意したいポイントがあります。
楽器専門の買取・引取業者を利用した方には、思っていたのとは違う対応をされたと感じることがあるようです。
大切にしていた電子ピアノを処分するわけですから、誰でも業者には気持ち良い対応を望みたいものです。事前に口コミなどをチェックする方が良いでしょう。
しかし、業者に引取ってもらうことには捨てがたいメリットもあります。
思い出のある電子ピアノが第2の人生を歩めるなら、ゴミとして処分されるよりは気持ちがラクになるでしょう。
ただ、引取の際にはメーカーや型番、製造年のチェックが必要。これらが不明になるほど古い電子ピアノでは、引取ってもらえないかもしれません。
自社サイトにも一部のメーカー、モデルのものは引取れないと明記してあります。やはり、事前のチェックや打ち合わせが大切なのです。
今までいろいろな処分方法を紹介してきましたが、どれもできそうにないという方もいるでしょう。
電子ピアノが買取できないほど古い場合もありますし、仕事が不規則で粗大ゴミ回収の予約ができないという場合もあります。
そのような場合には不用品回収業者に依頼してみましょう。料金が高そうだと敬遠する方もいるかもしれませんが、不用品回収業者に依頼することにはメリットがたくさんあります。
買取を断られた電子ピアノでも確実に回収してもらえますから、不用品回収業者への依頼は最後の頼みの綱といえるかもしれません。
不用品回収業者では、軽トラック1台分で10,000円程度というような料金になっています。ですから、他に不要なものがあれば一緒に処分してもらうと料金がもったいなくありません。
しかも、最近は不用品の買取をしている業者も多いため、回収にかかる費用を買取金額で相殺することもできます。決して料金が高すぎることにはなりません。
購入したときは高価で思い出もたくさんある電子ピアノ。なかなか処分する踏ん切りがつかないかもしれませんが、なるべく早いうちにどうするかを考えるべきです。古くなりすぎなければ、電子ピアノはゴミにならないで済むかもしれません。
ただ、電子ピアノがどんな状態になっても処分する方法はありますので、そのときの状況に合った方法を選んでください。どれも自分にはできそうにない、というときは不用品回収業者に依頼する方法が簡単でおすすめできます。
家の中でもかなり場所を取るのが電子ピアノです。上手に処分できれば、きっとスッキリできますし、心も軽くなるに違いありません。