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『もう乗らないバイクを処分したい』
『バイクの処分はどうしたら良い?』
バイクを処分したいけれど、方法がわからないために放置している、という方もいるかもしれません。バイクは処分をする前にやらなくてはならない手続きがあり、他のものを処分するよりも少し手間がかかります。
本記事ではこの手続きと一緒に、バイクをラクに処分する方法を解説します。方法がわかれば、すぐにでもバイクを処分する気になれるはずです。
バイクの処分にはいくつかの方法がありますが、その前に必ず廃車手続きを済ませなくてはなりません。
廃車手続きとはバイクの登録を消して、公道で走れないようにする手続きのことです。これを済ませないと、バイクは解体、譲渡、売却などの次のステップに進むことができません。
しかし、この手続きが面倒だと思う方は多いようです。廃車手続きが面倒だと思う理由の1つが、バイクの種類によって手続きが違うことです。
バイクはエンジンの排気量によって3種類に分けられます。この3種類の違いは排気量の他に免許、ナンバープレート、そして廃車手続きの違いです。
原付バイクの廃車手続きは住んでいる地域の市区町村の役所で行います。必要な書類は以下の通りです。
必要書類など | |
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標識交付証明書 | バイクを購入時、ナンバープレートを交付されたときに、一緒に発行される証明書・標識とはナンバープレートのこと |
本人確認書類 | 運転免許証など |
ナンバープレート | |
軽自動車税廃車申告書兼標識返納書 | この申告書に記入・押印して提出することで廃車手続きが完了する 役所のホームページからダウンロードできることがあるため、事前に記入・押印しておくと手続きがスムーズ 役所で記入・押印する場合には印鑑が必要 |
手続きが終わったら、廃車申告受付書などを受け取ってください。軽自動車届出済証返納証明書、自動車検査証返納証明書とともに廃車手続きが終わっていることの証明になります。
わざわざ役所に足を運ばなくても、自治体により、郵送や電子申請ができる場合があります。前もって確かめておくと良いでしょう。
125cc~250ccまでのバイク・軽二輪自動車の廃車手続きは管轄の運輸支局で行います。住んでいる地域により、管轄の運輸支局は違うため、前もって調べておきましょう。
軽二輪自動車の廃車手続きに必要な書類は以下の通りです。
必要書類など | |
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軽自動車届出済証 | ・バイク購入時に運輸局に申請して発行されている証明書。このときにナンバープレートが交付されている ・名前・住所などが変更の場合は本人確認のために住民票などが必要。住民票は発行3カ月以内ならコピーでも可 |
ナンバープレート | 返納できない場合は理由書の提出が必要 |
申請書 | 運輸局のホームページからダウンロードできる 前もって記入押印を済ませておくと手続きがスムーズ |
手数料納付書 | 納付書は窓口で無料配布されている 軽二輪の場合、手数料は無料 |
委任状 | 代理人申請の場合必要 |
手続きが終わったら、軽自動車届出済証返納証明書を受け取ります。
バイクを解体するなどでもう永久に使わないのでなければ、一時抹消登録をするのが一般的です。このとき、軽自動車届出済証返納証明書交付申請書の提出が必要になります。
250ccをこえるバイク・小型二輪自動車の廃車手続きも、軽二輪自動車と同じく管轄の運輸支局で行います。
廃車手続きに必要な書類は以下の通りです。
必要書類など | |
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自動車検査証 | バイク購入時に申請し、発行された証明書・このときにナンバープレートが交付されている |
ナンバープレート | 返納できない場合は理由書の提出が必要 |
申請書 | ホームページからダウンロードできる・記入押印を済ませておくと手続きがスムーズ |
手数料納付書 | 手数料350円が必要 |
委任状 | 代理人申請の場合 |
手続きが終わったら、自動車検査証返納証明書を受け取ってください。
バイクを所有している方なら、誰でも毎年払っているのが軽自動車税です。バイクの購入時には軽自動車税申告書を提出していますが、バイクの名義変更をする場合や廃車にする場合にも申告書の提出が必要です。
この申告書は市区町村役所の税務課などで手に入りますが、役所のホームページからダウンロードもできます。廃車手続きの後、30日以内に申告書を提出してください。これを忘れていると、廃車にしたはずなのに、軽自動車税を請求されてしまうことになるかもしれません。
バイクの廃車手続きが終わったら、いよいよ処分に移ります。どのような状態のバイクにも使える方法もあれば、状態の良いバイクに最適な方法もありますので、自分に合った方法を見つけやすいはずです。
バイクなどの二輪車をリサイクルするための団体「自動車リサイクル促進センター」。この団体が日本各地に設けているのが、指定取引場所です。
引き取ってもらうためには、国内で販売されたものであること、解体されたものではないことなどの条件があります。自分のバイクが条件に合っているかどうか、確認してから持ち込むことが大切です。
バイクの廃車手続きが終わっていることが持ち込みの条件ですから、注意が必要です。持ち込む際には本人確認書類とともに、廃車手続きが終わっている証明書も準備してください。
自分で持ち込むわけですから、バイクが故障していて動かない場合などには適していないかもしれません。
廃車手続きの証明書は以下のような名称です。
自分では指定取引場所に運べない場合は、廃棄二輪車取扱店に依頼すると良いでしょう。廃棄二輪車取扱店には以下のようなメリットがあります。
行きつけのバイク店があるなら、廃棄二輪車取扱店かどうかを確かめてみると良いでしょう。
もちろん自分で廃車手続きを済ませておけば、その分費用は安くなります。その場合は本人確認書類とともに、上記の廃車手続きの証明書を提示しましょう。
バイクが壊れていて動かないなど状態が悪いなら、廃車専門業者に依頼するのも良い方法です。廃車専門業者は動かないバイクだけでなく、事故にあったものなど使用するのが難しいバイクも無料で回収、場合によっては買取をしてくれます。
このような理由があるため、状態の悪いバイクも回収してもらえるのです。また、廃車手続きも任せられる業者があるため、上手に使えばラクにバイクの処分が終わります。
まだ新しく状態の良いバイクなら、専門業者に買取を依頼してみましょう。うまく行けば処分費用をかけずにバイクの処分ができるかもしれません。買取専門の業者には以下のようなメリットもあります。
処分を考えている方にはありがたい方法ですが、業者選びが難しいと感じる方もいるかもしれません。そのような場合は見積もりをいくつかとって、比較するのがお勧めです。買取価格だけで良い業者かどうかが決まるわけではありませんが、ひとつの判断材料にはなるでしょう。
引っ越しなどでバイクの処分に期限が決まっている場合には、不用品回収業者に依頼するのが良い方法です。不用品回収業者には、費用が高いというイメージがあるかもしれません。
しかし、どのようなバイクでも必ず持っていってくれるため、確実に処分できます。その他にも下記のようなメリットがありますので、費用面の不安だけで無視するのは惜しい方法なのです。
バイクの処分方法を5つ紹介しました。一口にバイクの処分といっても、さまざまな方法があることがわかりました。
処分の前の廃車手続きが面倒だと感じるかもしれませんが、市区町村役所と運輸支局を間違えなければ、必ず無事に終わるはずです。
処分したいバイクがあるとき、面倒だからと放置するのは良くありません。乗っていないバイクでも、それなりの手続きを踏まなければ税金が発生し続けるからです。
バイクにはそれぞれ軽自動車税、125ccをこえるものについては自動車重量税もかかります。軽自動車税は毎年4月1日時点でのバイク所有者に対して発生するものです。3月中に処分を終えれば、ムダな税金を払わないで済むかもしれません。
バイクを処分するなら、無理をせず、しかし早めに行動することをお勧めします。