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『もう乗っていない原付がガレージで場所を取っているな』
『原付ってどうやって処分すればいいんだろう?』
もう乗っていない原付バイクが、バイク置き場に置きっぱなしという方は多いのではないでしょうか。また乗るかもしれないと、処分に踏み切れないのかもしれません。
しかし、乗っていない原付にも税金を支払わなくてはなりません。原付を放置しておくと、場所をとるだけでなく、このようなデメリットも発生します。
本記事では簡単で費用がかからない原付バイクの処分方法を紹介します。
実際に原付バイクの処分方法を紹介します。シンプルで費用がかからない方法から、費用がかかっても自分は何もしないで済む方法までいろいろとあります。
指定取引場所というのは、二輪車リサイクルシステムのために各都道府県内に設置された場所です。原付を始め、各種のバイクを処分したい方は、誰でも無料で持ち込むことができます。
回収された原付は、適正に処理された上で再資源化されますが、受け付ける原付の状態には以下のような条件があります。
部品が足りない、車体に傷がついている、動かないなどは問題ではありませんし、上記の状態であっても、自分で以下のような対応をすることで受け付けてくれます。
シンプルで費用もかからず、わかりやすい処分方法ではないでしょうか。ただし、持ち込む原付は後に解説する「廃車手続き」を終えておくことが必要です。
また、指定取引場所は東京都内でも8箇所あります。たまたま自宅の近辺にあれば良いですが、そうでない方には処分へのハードルが高くなってしまうかもしれません。
指定取引場所まで自力で原付を運べる方は問題ありませんが、原付が故障していて動かないなどの場合は自力で運ぶのが難しくなるでしょう。
そのようなときは、廃棄二輪車取扱店に相談することをお勧めします。
まだ、使える原付ならリユースができるなど、適切なアドバイスをしてくれるため、処分の可能性が広がりますし、以下のようなメリットもあります。
自転車やバイクを販売している店舗が廃棄二輪車取扱店であることも多いです。取扱店であることを知らせるマークが店頭に貼ってあるため、すぐに見分けることができます。普段からよく行っているバイク店があるなら、一度確かめてみてください。
廃棄二輪車取扱店は指定取引場所と違い、数が多く自宅の近所でも探せます。このため相談がしやすく、信頼関係を結びやすいのが大きなメリットになります。
ただし、運搬や手続きを代行してもらう分、料金が発生することを忘れないでください。また、受け付けてもらえる原付の条件は指定取引場所と同じですので、そちらも注意が必要です。
とても状態が悪く、動かない原付でも廃車専門業者に依頼することで、無料で処分できるかもしれません。廃車専門業者は解体業者、リサイクル業者、中古バイクの輸出業者が運営している場合が多いため、原付をそのままリユースするのではなく、リサイクルするために回収します。
廃車専門業者はこのような観点で回収するため、通常は買取してもらえない状態の原付でも、回収してくれるわけです。この他、廃車手続きも代行してくれるなど、廃車専門業者は原付を処分したい方にとってはとてもありがたい存在です。
しかし普段はあまり使うことがないため、どのようにして業者を選べば良いのかと、不安になる方もいるかもしれません。
現在は一度情報を入力するだけで、100社以上の廃車専門業者からの見積もりが届くシステムのサイトがあります。それを利用して見積もりを比べ、自分に最適な業者を選ぶ助けにすると良いでしょう。
見積もりは金額の高低だけでなく、内容にも注目しましょう。細かく記載されていてわかりやすいかどうかも、業者選びの大切なポイントになります。
年式が新しい、人気の車種であるなど、状態が良い原付なら買取専門業者に依頼してみましょう。臨時の収入が得られるかもしれません。この場合もどのようにして業者を選ぶかが、原付を処分する最初のハードルになるでしょう。
テレビコマーシャルなどで知名度が高い業者もありますが、それだけで選ぶのはおすすめしません。納得して買い取ってもらうためには、先程と同じく複数の業者で見積もりをとることがお勧めです。自宅までスタッフが買取に来てくれる業者もありますから、見積もりを比べるとともに、自分が使いやすい業者を選んでください。
買取専門業者も、廃車手続きの代行まで頼むことができます。面倒な手続きをすることなく原付を処分できる上に、臨時の収入も得られるかもしれません。買取専門業者を利用するのは、一石二鳥だといえるでしょう。
仕事が不規則、自宅に小さい子どもがいるといった場合は、原付の処分のために平日の昼間に活動できないこともあるでしょう。また、引っ越しなどの予定があって、とにかく処分を急ぎたい事情があるかもしれません。
そのようなときには不用品回収業者に依頼することをお勧めします。不用品回収業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。
不用品回収業者は料金が高いというイメージがあるかもしれませんが、これだけのメリットがあれば、満足できるのではないでしょうか。
そして、最近は買取もしてくれる業者が増えています。買取代金は料金と相殺することもできるため、一層料金のことは気にならなくなるはずです。
原付を処分するときに欠かせないのが廃車手続きです。業者に代行してもらうことはできますが、それでも手続き自体がなくなるわけではありません。すべてを人任せにせず、どのように廃車手続きを進めるのか、理解しておきましょう。
自分で手続きをしておくことで、後の流れがスムーズになる可能性もあります。
原付バイクに乗らなくなったときだけでなく、盗難にあってしまった場合も廃車手続きが必要です。原付の場合は、住んでいる場所の市役所・区役所などで手続きができます。手続きに必要な持ち物は以下の4つです。
廃車手続きをする際の申告書です。市役所などのホームページからダウンロードできることが多いため、前もって自宅で記入・捺印しておくと手続きがスムーズでしょう。
直接役所に出向かなくても、郵送で受け付けてくれるところ、電子申請ができるところなどもあります。自分が住んでいる市区町村ではどのようなシステムになっているのか、確かめてから手続きに望むと良いでしょう。
手続きが終わると市区町村から廃車証明書が交付されます。これが原付の買取や譲渡の際に必要になりますから、紛失には注意してください。
ナンバープレートがない場合は以下のものが必要になる場合もあります。
ナンバープレートを紛失、破損した場合にも弁償金が必要になる場合があります。これは地域によって必要かどうかが違うため、自分が住んでいる市区町村で確かめてみてください。
標識交付証明書は原付の購入時、ナンバープレートを交付されたときに発行された証明書です。もし、紛失した場合は市役所などで再発行できます。印鑑・身分証明書・代理人の場合は委任状が必要です。
バイクの廃車手続きには通常2つの種類があります。
名前の通り、一時抹消登録は一時的にそのバイクに乗らない場合の手続きです。そして、永久抹消登録は解体をするときなど、もう二度と乗らない場合の手続きです。ただし、原付には一時抹消登録はありません。
原付を廃車にしようとするなら、永久抹消登録をするしかないのです。永久という言葉には少々考えさせられてしまいますが、廃車手続きをしない限りは、税金を払い続けなければいけません。
買取をしてもらう、誰かに譲るなど原付を新しい道に進ませるときにも廃車手続きは欠かせません。廃車手続きは前向きに考えるべきものです。
どのような場合でも廃車の手続きは1種類と考えれば、かえってやりやすいのではないでしょうか。
原付バイクを処分する方法を5つ紹介しました。原付は処分する際に廃車手続きをしなくてはならないため、時間も手間もかかるのは事実です。そのため、長年原付を放置している方もいるかもしれません。
しかし、順を追っていけば確実に処分はできます。廃車手続きについても、ぜひ参考にしてください。
どうしても、時間や心に余裕がないという場合は、不用品回収業者に依頼すればあっという間に長年の悩みが解消します。無理をせずに、確実に身も心もスッキリさせてはいかがでしょうか。