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「古い枕がたまってしまった。どうすれば良いんだろう?」
「枕を捨てたいけど、捨て方がわからない」
私たちは毎日のように枕にお世話になっています。しかし、古くなった枕を捨てたくなっても、捨て方がわからずに結局はためこんでしまう方も多いのではないでしょうか。
そもそも枕を捨てる機会などない、と考える方もいるかもしれませんが、睡眠の質を大きく左右するのが枕です。
古くなって劣化した枕、せっかく購入したけれど自分には合わなかった枕は自分でキチンと捨てる必要があります。
本記事では枕の捨て方を紹介します。ぜひこの機会に不要になった枕を捨てて、気兼ねなく新しい枕を使ってください。
自分に合わなかった枕を捨てるタイミングに困ることはありませんが、「いつか使うかもしれない」と、ただ置いてあるだけの枕は処分するタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。
こうした枕を処分する際は「長期間使用して寝心地が変わった時」や「製品の保証年数を過ぎた時」などが枕を捨てるタイミングです。
枕の中身に使用されている素材によって枕がへたるタイミングは異なるので、素材によっては2年に1度買い替えた方が良いものなどもあります。
また枕は最新の技術が応用されたものが毎年出るようなアイテムなので、「この枕を使ってみたい」と思った時が古い枕を捨てるタイミングと言ってよいでしょう。
素材にもよりますが、古い枕を放置していると虫が発生することもあるので、使っていない枕もたまには状態を確認し、劣化が激しいようであれば、すぐに処分することをオススメします。
枕によっては粗大ゴミになることもあり、処分方法は自治体によって扱いが違うので、まずは枕の処分ルールについて見てきましょう。
枕が古くなって捨てたいと考えても、捨て方がわからないのは決して自分のせいではありません。
枕には捨て方がわかりにくい理由があります。わかりにくさを解消すると、枕の捨て方がわかるようになるはずです。
1度購入した枕は長く使う方が多いはずです。それは枕が変わると眠れなくなる、などと言われることからもわかります。しかし、目に見える変化はなくても、枕は使い続けることで確実に劣化するのです。
枕は購入するときに、自分に最適な高さのものを選びます。これで身体を横たえていても、立っているときと同じような自然な姿勢がとれるのです。しかし、人の身体の中で一番重い頭を載せることで、枕はへたっていきます。
最初は合っていた枕の高さが低くなったり、固くなったりすることで睡眠にも影響が出るのです。ほんの少しの高さの違い、固さの違いが私たちの身体には大きな影響になります。
最近よく眠れない、睡眠の質が落ちたようだと感じたら、枕を取り替えるときかもしれません。
現在販売されている枕には、さまざまな材質が使われています。
これらの素材は昔から使われており、現在も愛用している方が多いでしょう。どの素材にもメリットがありますが、基本的に洗濯をして清潔を保つことが難しいといえます。
このため、下記のようなプラスチック由来の素材の枕を愛用している方もいるでしょう。天然素材は基本的に可燃ゴミに出すことができますから、捨て方に悩まなくて済むのもメリットです。
これらはすべて洗濯が可能なため、清潔感を大切にしたい方には最適です。しかし、プラスチック由来の素材を使っていることで、外側の布と中身を分けて捨てる必要が出てきました。
1つの枕になっているものを自分で分解した後、分別して捨てなくてはならないわけです。このため、枕の捨て方は面倒、大変というイメージがついてしまったのかもしれません。
なお、同じプラスチック由来の素材でも極小ビーズや低反発ウレタンフォームを使った枕は洗濯ができません。特に低反発ウレタンフォームは水や洗剤で劣化するそうです。
このように枕の素材にはたくさんの種類があります。手入れ方法もさまざまなら、捨て方もさまざまになってしまったわけです。
中身の素材がプラスチック由来だから、どんな自治体でも枕をプラスチックゴミに出せるかというと、そうではありません。枕は自治体によって扱いがかなり違います。
千葉市では本来は燃やすことができるそばがらでも、プラスチックでできているパイプでも、枕であるというだけですべて不燃ゴミになるわけです。
これでは混乱しても仕方がないように思いますが、まずは自分が住んでいる自治体のホームページなどで枕の捨て方を確認をしてください。
枕を無料で捨てられるのは当たり前ではありません。何も知らずにいると費用がかかるだけでなく、捨てるために時間までとられてしまうかもしれません。
先ほども紹介しましたが、枕を粗大ゴミに出さなくてはならない自治体は決して特別ではありません。粗大ゴミの定義は自治体によって多少違いますが、一辺が30cm以上なら粗大ゴミになる地域もあります。
日本で販売されている枕の中で最も多いサイズがシングルサイズです。このシングルサイズは43×63cmです。これよりも小さいセミシングルでも35×50cmですから、枕が粗大ゴミになってしまうのも納得です。
粗大ゴミであれば回収に来てもらうために予約が必要ですし、手数料も必要です。
自治体指定の施設に持ち込むこともできますが、事前に予約が必要な場合があります。枕をそのままの状態で捨てようとすると、費用も時間もかかってしまうのです。
大きさ的に粗大ゴミに含まれやすい枕ですが、重さはそれほどではありません。力のない方でも、自分で枕を切断してゴミ袋に入れれば、一般のゴミとして集積所に出すことができます。
枕は表面は布、中の素材も硬いものではないため、切断にはハサミやカッターを使いましょう。ただし、中身の素材が天然素材かプラスチック由来かによって捨て方が違います。
中身が不燃ゴミ、プラスチックゴミの場合は外側に使われている布との分別が必要になる場合もあるでしょう。枕を切断した後も、自分が住む自治体のホームページなどでしっかりと捨て方を確認してください。
また、枕を切断するとホコリが舞ったり、ビーズなどは静電気で取れなくなったりします。気になる方は下にシートを敷くか屋外で作業すると良いでしょう。
捨てたい枕がいくつかある場合は、切断するのにも時間がかかります。
それに枕というのは良いと思って買っても、実際に使いだしたらそれほど自分には合っていなかったという場合もあります。そんなときに最適な捨てない方法を紹介します。
枕は本来、直接肌に触れるものなので、リサイクルショップなどで買い取りをしてもらえるケースは少ないです。
しかし、あまり使用していなくて清潔なもの、有名メーカーで作られていて付加価値があるものは買い取ってもらえる可能性があります。
肩こりに良い、身体の歪みを整える、横向きでもよく眠れるなどの特徴があり、睡眠をサポートしてくれる枕は付加価値があるといえるでしょう。
ただし、そのような枕であっても、購入してから5年以上経っており、メーカーやモデルなどの情報がない場合は買い取りをしてもらえないかもしれません。
また、購入したときの金額がいくらであれ、買い取り金額の相場は500円からとなっています。あまり期待しすぎない方が良いでしょう。
使用済みの枕を回収してくれるユニークな取組を行っている企業があります。イタリア・ファべ社が製造しているメディカル枕®は日本では株式会社カタログハウスだけで通信販売されています。
株式会社カタログハウスでは、1990年代から自社で販売した商品の回収と再利用に取り組んできました。メディカル枕®もその対象商品の1つで、新しい枕を購入した場合、古いものは送料着払いで回収してくれるのです。
枕そのものの使い心地も大切ですが、このような処分のことまで考えられた制度に注目して枕を購入することがあっても良いのではないでしょうか。
引越し前に片付けをしていたら、枕がいくつも出てきてしまったような場合、粗大ゴミの回収に申し込むには時間が足りません。
かと言って切断して集積所に運ぶのも大変です。そんなときは、不用品回収業者に依頼をしてみましょう。
不用品回収業者に依頼すると高額な料金がかかると考える方もいるかもしれませんが、実はメリットもたくさんあります。
時間と労力を節約したら、その分他のことに力を向けられます。最近は買い取りをしてくれる業者も多くなっています。買取金額で不用品回収の料金を相殺することができれば、さらに料金は気にならなくなるでしょう。
ただし、不用品回収業者では軽トラック1杯分で10,000円程度のような料金になっています。枕だけの回収ではもったいないかもしれません。
他にも処分したいものがたくさんある場合には、不用品回収業者の利用を検討してみましょう。
本記事では枕の捨て方を紹介してきました。今まで枕を捨てるのは面倒だと感じていた方も、意外に簡単に捨てられるのだとわかっていただけたのではないでしょうか。
また、枕の処分は自分で捨てるだけではありません。自分の状況と枕の状態に合わせて、処分方法を検討してください。
枕の捨て方だけを考えていられない状況の方には、不用品回収業者に依頼することをおすすめします。枕だけでなく、他のものも1度に処分できますから、きっとスッキリできるはずです。