パソコンの処分方法は法律で定められていることをご存知でしょうか?
実は使わないパソコンを処分する際には「資源有効利用促進法」にのっとって処分しなければなりません。
そこでこの記事では使わないパソコンの正しい処分方法を解説します。
廃棄せずに売却する場合、データの消去法を知っておくことも大切なので、家庭で出来るデータ消去についても紹介しています。
目次
そもそも資源有効利用促進法とは「リサイクル・リユース・リデュース」を軸に循環型社会の構築に向けた取組みのことです。
この法律が改正される以前の平成15年まではパソコンを粗大ゴミとして捨てることが出来ていましたが、法律改正以降は下記6つの方法で処分・売却するようになりました。
各方法ともにパソコンの回収は基本的に無料ですが、状態によっては有料になってしまうことを覚えておきましょう。
使わないパソコンで1番に考えたいのが、フリマサイトやオークションサイトに出品することです。
ラクマやメルカリ、ヤフオクといったサイトでは中古PCの取引が頻繁にされています。
中古PCの取引価格は1万円から5万円以上が中心で製品によって価格帯が異なります。
10年以上前の中古ノートPCでも1万円程度で取引されているので、自宅に使わないPCがある人はフリマサイトやオークションサイトで出品してみてください。
使わない中古PCは家電量販店でも買取や回収を行っています。買取・回収を行なっている主な家電量販店は下記の通りです。
基本的には上記の家電量販店で買取を行なっています。買取査定は無料で行っているので、フリマサイトやオークションサイトでの取引に手間をかけたくない人は家電量販店に持ち込むことも検討してみてはいかがでしようか。
リユースとは中古のことを指し、リユース企業とは中古品の取り扱いをメインにしている企業のことです。
リユース企業は会社で使わなくなったPCを回収して再利用することを目的としていますが、個人の中古PCでも引き取ってもらえる場合もあります。
リユース企業は「オフィサイクル」や「ブロードリンク」といったPCや周辺機器を専門的に取り扱う企業に依頼しましょう。
こういったリユース企業は専門の知識や設備を整えているので、個人情報の漏洩を防いで処分することができます。
地域によって異なりますが、小型家電のリサイクルボックスに使わないPCを持ち込むことで回収してもらえます。
たとえば横浜市の場合、各地区のセンターや区役所などに回収ボックスが置かれています。処分してもらいたい人は最寄りの設置場所に持ち込みましょう。
回収ボックスの投入口は30×15センチなので、このサイズに収まるPCを入れることができます。
ボックスで回収できるのはノートPCやタブレットに限られています。
ノートPCのような小型家電に含まれないデスクトップPCの回収をしてもらう場合、購入したメーカーに直接引き取ってもらうことをオススメします。
メーカーで回収してもらえる製品はメーカーが出荷時に同包した商品なので、プリンタやスピーカーなどの周辺機器は含まれません。
標準の付属品としてマウスやキーボードが付いていた場合は回収の対象となります。
メーカーに依頼する場合「リサイクルマーク」のある製品は無料での回収となり、無い製品は有料です。
回収を依頼する場合、使わないPCと同一メーカーのホームページから行ってください。回収以外に買取サービスも実施されているので、PCが壊れていない場合は買取の窓口から相談しましょう。
あまり知らない人も多いと思いますが、不用品回収業者でもパソコンの引き取りサービスを行っています。ネットから回収依頼をするだけで、使わないPCを回収してもらえます。
他の回収方法や売却方法は自分で動く必要がありますが、不用品回収業者に依頼をすれば自宅に来てもらえるため時間のない人は利用してみてください。
不用品回収業者によっては回収ではなく、買取サービスを行なっているところもあります。
使わないパソコンの処分で気になるのは「個人情報や社内情報の情報漏洩が起こるのではないか?」といったことです。
処分する前にパソコンのデータを消去していない場合、悪用されることもあるので事前に消去法を知っておきましょう。
パソコンのデータ消去法は下記の3つです。
自宅で出来るデータの消去法は専用のソフトを使うかハードディスクを取り外すかの2つになります。
専用のソフトを使ってデータを消去する場合、AppleやNEC、ソニーなどの企業が無料で提供している専用のソフトを使用しましょう。
自宅にある使わなくなったPCのメーカーを確認後、専用のデータ消去ソフトの対象になっている機種とOSも確認して作業を行いましょう。
使わないPCのデータをただ単に消去するだけでは完全にデータを消せないので、各メーカーの専用ソフトを使って行なってください。
ハードディスクとはPCのデータを長期記憶するデバイスのことです。ハードディスクにはHDDやSSD、M.2SSDなどがありますが、使わないPCに使用されているデバイスはHDDが多いのではないでしょうか。
デスクトップPCではPCケース内のスロットに入っているHDDのネジと配線を外すだけで簡単に取り外し可能です。
ハードディスクは取り出し後に新しいPCに移すこともできますが、物理的に壊してしまうことで個人情報を流出させないようにもできます。
仮にPC内部のデータに会社の社外秘が入っていた場合、ハードディスクを取り出してから回収に出すことも検討しましょう。
各買取業者ではPCのデータを完全に消去するサービスがあります。
買取サービスの多様化に伴いPC内のデータが気になるユーザーが増加していることもあり、無料での完全消去を行ってもらえます。
データの消去には専用の装置から強磁気を当ててデータの完全削除をしている業者もあるため、安心して任せることができるでしょう。
買取業者によってはデータ消去が有料の場合もあるので、詳しい内容はホームページから確認してください。
取り外したハードディスクは新しいPCにパーツとして使用できます。再使用しない場合、物理的に破壊して地域の小型家電回収ボックスに持ち込んでください。
パソコンが壊れている場合、自宅でデータの消去をすることができません。そのため、データの完全消去を業者に依頼しましょう。
PCにはアカウントIDやパスワード、クレジットカード情報、会社と兼用で使用している場合なら社内情報などが残っています。
個人情報や社内情報は悪用される可能性があるので、完全にデータを消去してから処分しましょう。
PCのデータは初期化するだけでは完全に消えません。初期化状態のPCは復元することもできるので、ハードディスクのデータを完全に消去する必要があります。
専用のソフトを使うか物理的に破壊する、または業者に依頼してください。
この記事ではパソコンの正しい処分方法について解説しました。
パソコンの処分は法律に基づいて回収・リサイクルされています。そのため、リユース企業や家電量販店、メーカーなど、法律を遵守する企業に持ち込みましょう。
どのパターンも買取の見積もり依頼や処分のために使わないPCを持ち込む必要がありますが、不用品回収業者に依頼すると自宅に直接取りに来てもらえます。
業者によっては使わないPCを買取しているので、自宅にいながら処分・買取が可能です。仕事や育児で忙しく時間のない人は不用品回収業者に依頼してみてください。
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