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『切れ味の悪い包丁やハサミを捨てたい』
『刃物をそのまま捨てるのは危ないような気がする。正しい捨て方ってあるの?』
捨て方がわからず、自宅にもう使わない刃物をいくつも持っているという方もいるでしょう。
本記事ではそのような方のために、正しい刃物の捨て方を解説します。正しい捨て方は安全な捨て方でもありますから、刃物を捨てるのが怖いと感じている方には最適です。
ぜひ、本記事を参考にして、自宅に眠っている不用な刃物を処分してください。
刃物類は一度購入するとかなり長持ちをする印象ですが、やはり経年劣化が現れます。以下のような状態になったら、捨てるタイミングだと思いましょう。
例えば包丁なら、持ち手が取れてしまうことが破損したときです。そのようなときは、道具としての機能を果たせないし、安全面も危うくなります。処分を検討した方が良いでしょう。
包丁は刃が5mm以上欠けてしまった場合は、研ぎ直しをして修復するのが大変です。そのような刃物は処分して、新品を購入する方が時間も費用も節約できます。
ハサミのように分解しないと自分では研ぎにくい刃物は、切れ味が悪いと感じた時点が捨てるタイミングです。
刃物は自治体によって、ゴミの分別が異なります。しかし、捨て方についての注意点はどの自治体でも同じです。
1.刃物とわかることで、ゴミを収集する作業員に注意を促します。
2.刃の部分をカバーすることで、作業員が触ってもケガをすることがありません。新聞紙などで刃の部分を包み、ガムテープなどでしっかりと止めましょう。
そして新聞紙の上に「刃物 危険」などと油性ペンで書いてください。このとき、次の点に注意が必要です。
厳重に包んで刃をカバーしておくことは、ゴミ集積場に出した刃物へのいたずらを防ぐ意味でも大切ではないでしょうか。
刃物は当日の朝に出す
不燃ゴミなどは前日の夜に集積場に出しても、差し支えがないように思いますが、刃物に限っては当日の朝に出してください。
人目のない夜にゴミ集積場に出しておけば、それだけいたずらされる可能性も高くなります。
朝、明るくなり、人目も多くなってから出した方が安心です。刃物をゴミに出すのが怖い方は、なおさら当日の朝に出すことをお勧めします。
こうして厳重に包んで安全にゴミに出せるようにしても、何ゴミの日に出せば良いのかというと、自治体により違うとしかいえません。
多くの自治体では、刃物は不燃ゴミとして扱われます。先程解説したように、捨てる際には安全対策を忘れないでください。
資源として再利用するために、金属だけを分別して収集している自治体があります。金属ゴミを収集している自治体でも、刃物の捨て方は一律ではありません。
刃物を捨てる前には、前もって自治体のホームページなどで捨て方の確認をしてください。
自治体での処分には都合が合わないという方もいるでしょう。そのようなときには、自治体以外でも処分する方法があります。
新しく刃物を購入する予定があるなら、ホームセンターの引取サービスを利用すると良いでしょう。ホームセンターの「コメリ」では、新しく包丁を購入する場合のみに、古い包丁を引き取ってくれます。この方法のメリットは下記の通りです。
新しい包丁を購入する代金は必要ですが、処分に費用はかかりません。回収した包丁は金属としてリサイクルされるため、ただゴミとして捨てるよりは気分も良いのではないでしょうか。
包丁ならば専門の買取店を利用するのも良い方法です。処分ができる上に、臨時収入が得られるかもしれません。
出張査定や宅配査定を行っているところもあるため、それを利用すれば、刃物を持ち歩いて怖い思いをすることもありません。
また、もっと身近な存在がリサイクルショップです。「トレジャーファクトリー」では包丁だけでなく、キッチンバサミなども買取しています。ただし、刃物類は出張買取・宅配買取の対象外になっているため、店頭に持ち込むことが必要なようです。
刃物にも人気のブランドがあります。どれも包丁のメーカーとして認識している方が多いでしょうが、GLOBALを除く各社では、キッチンバサミなども製造しています。もし、手持ちの刃物がこれらのメーカーだったら、捨てる前に買取を検討してみましょう。
KYOCERAの刃物は金属ではなく、ファインセラミックスという素材でできています。もともとは陶磁器をセラミックスと呼んでいましたが、高い性能を持っているファインセラミックスは、昔ながらの陶磁器とは区別をされるようになりました。
切れ味は金属のものに負けませんが、自治体によって捨て方には注意が必要です。金属だけを分別収集している自治体で、同じ刃物だからという理由でセラミック製のものを一緒に出してしまうと、回収されないかもしれません。
セラミック製のものは陶磁器の1種ですから、不燃ゴミになる自治体が多いです。
ケガをする恐れは金属製のものと同じですから、刃の部分を新聞紙などの安全対策をしてください。どうしても捨て方に不安があるときは、自治体に直接問い合わせましょう。
刃物の名産地として知られる、岐阜県関市の岐阜県関刃物産業連合会が刃物リサイクルを行っています。この方法のメリットは以下の通りです。
この連合会では全国で不用になった刃物を回収、11月8日に刃物供養祭を行っています。
この活動に賛同している刃物店・金物店・ホームセンターなどが回収箱を設置、回収箱が設置されているのは、関東地方だけでも50カ所以上です。
回収した刃物はリサイクル・リユースされています。回収箱が自宅の近所にある場合はお得で、簡単な捨て方といえるでしょう。
刃物を処分したいとき、捨て方によってはどうしても自宅の外に持ち出すことが必要です。そのようなときには、「刃物の安全な捨て方」の箇所でも解説した通り、新聞紙などで包むか、ケースに入れるなどして、刃の部分をカバーすることを忘れないでください。
日本には銃砲刀剣類等所持取締法・略して銃刀法という法律があります。この法律により、正当な理由もなく、屋外で次のような刃物を持っていると罰せられる恐れがあります。
自分には正当な理由があっても、他の方にそれがわかるとは限りません。銃刀法で刃物を持っていると判断され、罰せられる可能性があるのは、すぐに使える状態で持っているときです。キチンと刃の部分をカバーして安全に配慮しているなら、銃刀法違反の心配はまずありません。
刃物の捨て方に困っている方なら、不用品回収業者に回収してもらうと良いでしょう。この方法は次のような方に最適です。
不用品回収業者は申し込みをしてからの対応が早いという特徴があります。処分を急いでいる方には最適ですし、作業はすべて任せてしまって大丈夫です。1回の回収で10,000円程度の料金設定をしているため、刃物だけを処分したい方よりは、他にたくさんのものを処分したい方に向いている方法といえます。
刃物を任せるわけですから、信用のおける業者を選びましょう。それには次の許可を取っているかどうかが目安になるでしょう。
1.は一般家庭から出るもう廃棄するしかないゴミを収集・運搬するための許可、2.は販売をする目的で不用品を買い取るための許可です。このどちらか、または両方を取っている業者なら安心できるでしょう。
刃物の捨て方を6つ解説しました。自分の状況に合わせた方法で、正しく安全に処分をしてください。
刃物を屋外に持ち出すのが怖いと感じる方は多いでしょうが、正しい処置をしていれば、決して危険はありません。刃物の捨て方がわからないからといって、古くて切れ味の悪いものを無理して使っている方がよほど危険ではないでしょうか。
ぜひ、勇気を持って刃物の捨て方に向き合ってください。そして新しい刃物を使える、快適な生活を手に入れましょう。