「介護施設に入る親の家の神棚は、どうしたらいい?」
「神棚を捨てるのは、罰が当たりそうで不安」
このようなお悩み、ありませんか?
普通のゴミのように捨ててしまうのは何だか気が引けてしまう神棚。でも、手順をふめば罪悪感なく処分できますよ。
神棚の処分方法は3つです。
費用や手間を考えて処分方法を選んでくださいね。
この記事を参考にして、清々しく神棚を手放しましょう!
神棚の処分するときに注意するポイントは3つあります。
それではくわしくみていきましょう。
神棚を新しくする節目は特に決まっていません。先祖代々から続く神棚は、そのまま使われていても特に問題はないからです。
一方で、神棚を節目節目で新調すると良いという人もいます。
神棚を新しくすると気持ちが切り替わるという理由から、下記のようなタイミングで処分される方が多いです。
確かに神棚を換えるには良いですね。心機一転できそうな気がします。
神棚を処分することに決めたら、魂入れをしてある神棚かしていない神棚かを確認します。
以前、神社の宮司さんが来てくれて儀式をしたことがあるなら、魂入れしてある可能性が高いです。魂入れをしてある神棚は、魂抜きの儀式が必要になります。
置いてあるだけで特に何も儀式をしたことがないなら、御祈祷の必要はありません。ただし、年始にもらう神社からのお札は、神社にお返ししましょう。
神棚の捨て方が決まったら神棚をキレイに掃除します。今までの感謝を込めれば、神棚を捨てる際でも心が軽くなりますね。
また、神社としても清々しい気持ちで神棚を受け入れてくれることでしょう。
魂入れをしてある神棚は、魂抜きという儀式をしていただく必要があります。
魂抜きが済めば、普通のゴミとして捨てることが可能です。魂入れをしていない神棚は、お札以外を普通のゴミとして捨てられます。
ゴミにするのに気が引けるなら、神社でお焚き上げするという方法があります。どこの神社のご祭神かわかっているなら、その神社に申込みましょう。
どの神社がわからないなら、お焚き上げを受け付けている神社に確認の上申し込みます。当日の申込みができない神社もありますので、問い合わせて予約するのがおすすめです。
御祈祷料は、あらかじめ、のし袋に入れてお渡しできるように準備をしましょう。
お札は和紙などに包んで、お札の返納所にお返しします。
神社でお焚き上げをお願いする手順は、神棚を取り外してキレイに掃除をします。できたら取り外す前に、今までの感謝をしてから作業に入りましょう。
決まりではありませんが、神棚は白い布などに包んで持ち込むと丁寧ですね。
神社に持ち込んだらお焚き上げの申込みをして、玉串料を納めます。御祈祷の後、お焚き上げになります。
この、お焚き上げの方法や御祈祷の方法も神社によってさまざまです。富士浅間神社では、神社での処分だけでなく、郵送による神棚の処分も受け付けています。
また、神社によっては、お宮の中のお札(ご神体)を返せば儀式は必要がないというところもあります。
魂抜きが済んでいる神棚や魂入れしていない神棚なら、神社のお焚き上げの日にちに合わせて持ち込む、という方法があります。
神棚が大きい場合、自宅まで御祈祷にきていただくことも考えなければなりません。
魂抜きの済んだ神棚やお札をお返しした神棚は、自治体のゴミ回収に出せます。可燃ゴミ、粗大ゴミそれぞれの捨て方についてみていきましょう。
自治体の可燃ゴミとして処分するなら、可燃ゴミ袋に入るサイズにする必要があります。
可燃ゴミで処分するには、自治体ごとで決められた大きさにしなければなりません。一辺が30cm未満なら可燃ゴミとして処分できる自治体が多いですが、自治体によってルールはさまざまです。
例えば、横浜市は一辺が50cm未満まで可燃ゴミになります。一方で新宿区のように、解体しても粗大ゴミとして処分する自治体もあります。必ずお住まいの自治体のホームページで確認しましょう。
自治体の可燃ゴミとして捨てるメリットは、費用があまりかからないことです。
しかし、神棚を切り刻むというのは、あまり気持ちの良いものではありませんね。
いくら魂抜きをしたといっても、神棚を分解するのに気がひけるなら粗大ゴミとして捨てることもできます。
捨て方は、以下のとおりです。
自治体によっては、予約制だったり一度に持ち込めるゴミの個数が決まっていたりします。また、クリーンセンターなどに持ち込む場合は、営業時間に合わせる必要があります。
受付時間は平日昼間のところが多いので、日程を調整しておきましょう。
神棚の大きさによって料金が変わるので、申込みの際には神棚のサイズを測っておくと申込みもスムーズです。
メリットは費用が抑えられること。だいたい、数百円から千円ほどで捨てられます。
デメリットとしては、取り外す手間や持ち込む手間がかかってしまうことです。
神棚の処分を専門の業者に依頼するなら、手間がかかりません。
おすすめの業者は3つです。
神棚販売業者では、神棚の処分もしてくれます。ただし、処分してもらえるのは、神棚を新調した場合です。
引越しや改築などで神棚を新しくするタイミングで、古い神棚を引き取ってもらうには便利ですね。
メリットは、買い替えのタイミングで神棚の処分をお任せできることです。お焚き上げ料と神棚を送れば、販売業者の方できちんと処分してもらえます。
デメリットは、買い替えのタイミングでないとお願いできないことです。実家の片付けなどで、必要なくなった神棚の場合はお願いできません。
神棚を専門に処分している業者にお願いする方法です。
神仏具両方を受け付けている業者が多いです。ネットで申込み、梱包して送ると御祈祷の上お焚き上げをしてもらえます。
大きさによって料金が変わってきますが、6,000円前後から15,000円前後ほどです。
神棚を送るだけで済んでしまうことと、神具などもお願いできるのは大きなメリットになります。
デメリットとしては、神棚を取り外して梱包するという手間がかかること、大きな神棚になると送るのは難しくなることです。
神棚が大きかったり、神具や人形など処分したいものがあるなら、不用品回収業者がおすすめです。
不用品回収業者は日頃なじみがないので、少しおっくうに感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。でも、手順をきちんとふめば、安心してお任せできますよ。
まず、不用品回収業者のホームページで神棚の回収も可能なのかどうか、お焚き上げしてもらえるのかをチェックします。
安心の業者かどうかを見分けるポイントは以下のとおりです。
2,3の業者を選んだら、それぞれに見積もりをとりましょう。
搬出経路に階段があったり、道路が狭かったりなどで追加料金が発生することもあります。
ホームページだけではわからないことも見積もりをとることでチェックできます。
「作業一式」というようなあいまいな表現をしているところは避けた方が無難です。
また、電話対応や説明が丁寧であるかどうかもチェックしましょう。
メリットは、作業のすべてをお任せできることです。ついでに他の不用品も依頼すれば、お得に処分ができます。しかも、都合の良い日に回収に来てもらえ、その日のうちに片付いてしまうので忙しい方にはピッタリ。
デメリットは、他の処分方法に比べて料金が高めなことです。
しかし、買い取りサービスのある回収業者なら買い取り額分安くなります。
不用品回収業者のなかでも、遺品整理や生前整理もできる業者は特におすすめです。
おすすめポイントは以下の3つです。
長年家を守ってくれた神棚なので、丁寧扱ってくれる業者を選びましょう。
神棚は毎日拝んでいたものだけに、ゴミとして処分するのは気が引けるもの。神社で魂抜きをしてもらってお焚き上げしてもらうのが一番です。
「期限付きで処分しなければならない」
「かわらけなどの神具や人形などの簡単に捨てられないものがある」
このような場合は、遺品整理もできる不用品回収業者がおすすめです。丁寧にきちんと御祈祷、お焚き上げしてもらえますよ。
この記事を参考にして、長年家を守ってくれた神棚を清々しく手放しましょう。