目次
「引越しで不要になった古いエアコンの処分方法が知りたい」
「壊れたエアコンはどうやって処分すればいいの?」
最近のエアコンは空気清浄やクラウドAI連動などの機能が充実しているため、古くなったエアコンを買い替える方も少なくありません。
古くなったエアコンや壊れたエアコンは室外機の運搬に困ってしまうため、どうしていいかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではエアコンの処分方法や費用について解説しています。
まずエアコンは家電リサイクル法の対処品目となっているため、処分する際に必ずリサイクル料金が発生するのです。
エアコンを買い替える方は購入店でリサイクル料金の支払いを済ますことも出来るため、支払い方法を詳しく知っておく必要はありません。ただし、個人で処分する場合、リサイクル料金の支払い方法や手順を事前に調べておく必要がありますので詳しく解説していきます。
平成10年6月に施行された家電リサイクル法は家庭用電化製品をリサイクルし資源を有効活用するための法律です。
ようするに責任を持って捨てましょうという法律で、使用者は処分する際にリサイクル料金を支払ってね、処分は認めた業者しか出来ませんよ。というものです。
そのため、エアコンを処分する場合はリサイクルに伴う手数料を支払って販売店に持ち込んだり、指定場所に運搬したりする必要があります。エアコンは粗大ゴミとして自治体で回収することができません。
リサイクル料金は製品によって異なります。大手メーカーのエアコンはリサイクル料金が安く、中小メーカーになるほどリサイクル料金が高くなることを覚えておきましょう。
エアコンのリサイクル料金は1台あたり990円~2000円です(※2023年2月時点)。
また、室外機・室内機をあわせた料金で、室内機と室外機を別々に処分する場合は、それぞれ一台分のリサイクル料金が発生します。
メーカー | エアコン/1台あたり |
---|---|
シャープ(株) | ¥990 |
ダイキン工業(株) | |
東芝ライフスタイル(株) | |
パナソニック(株) | |
パナソニック(株)(三洋電機) | |
(株)富士通ゼネラル | |
三菱電機(株) | |
(株)長府製作所 | |
東京ガス(株) | |
(株)ノーリツ | |
パーパス(株) | |
(株)トヨトミ | |
ハイアールジャパンセールス(株) | |
ハイセンスジャパン(株) | |
日立ジョンソンコントロールズ空調(株) | |
船井電機(株) | |
リンナイ(株) | |
(株)ヤマダホールディングス | ¥1,265 |
アイリスオーヤマ(株) | ¥2,000 |
(株)ナヴィック | |
(株)ニトリ | |
(株)ノジマ | |
(株)ナヴィック | |
(株)山善 |
エアコンの購入先は人それぞれで家電量販店で購入したりネット通販で購入したりと様々な購入手段があります。
高値で下取りしてくれるネット通販でもリサイクル料金は別途支払う必要があります。設置工事の際に古いエアコンを引き取ってもらうのが一般的な流れです。
家電量販店であれば、エアコン以外にテレビ、冷蔵庫などを購入することで、設置工事の際にエアコンを処分してもらえる場合もあります。
処分を依頼するなら事前に店舗の窓口やウェブサイトから申し込みを行ってください。
家電量販店にご自身でエアコンを持ち込む場合、リサイクル料金の支払いだけで済むこともありますが、訪問回収を依頼する場合は別途、収集運搬料金が発生することお忘れなく。
例えばヤマダウェブコムではメーカー別のリサイクル料金+収集運搬費用として1,650円が必要です。(※リサイクル料金や収集運搬費用は変動します)
一部のホームセンターでは要らなくなったエアコンの引き取り処分のみを受け付けていることもあるため、事前にホームページなどを確認してみてください。
家電量販店同様にホームセンターでもエアコンの引き取りを行ってる場合があります。
一般的には家電量販店やネット通販で購入されると思いますが、繁忙期になると設置工事に時間がかかったりするものです。突然エアコンが壊れても中々設置できないということもあり最寄りのホームセンターに修理や交換を依頼する方も少なくありません。
多くのホームセンターではエアコンの交換時に、リサイクル料金と運搬費用を支払うことで、古くなったエアコンをそのまま引き取ってもらえます。
また、家電量販店と同じように、一部のホームセンターでは引き取りのみを行っていることもあるでしょう。
実家の片付けや引っ越しなどで取り外したままのエアコンがあるといった方は、最寄りのホームセンターを利用してみてはいかがでしょうか。
一般的に粗大ゴミは自治体が処分するのですが、家電リサイクル法の対象になるエアコンは自治体で処分できません。
しかし、自治体のホームページなどでは処分を受け付けている業者を紹介しているのでそちらを利用するのも一つの手です。
指定業者以外でも引き取ってくれる業者がいるかもしれませんが、運搬するためには「産業廃棄物収集運搬業許可」という許可が必要になります。
この許可を取得していない業者は廃棄物処理法に違反している可能性があるので注意しましょう。
前述した指定業者にご自身で持ち込むという方法もあります。
指定引取場所は自治体のホームページに記載されており、受付方法や受付時間を事前に確認できます。要らないエアコンを持ち込む前には、郵便局でリサイクル料金を支払わなければならないことをお忘れなく。
リサイクル料金を支払うには、郵便局で家電リサイクル券の振込票をもらい、各メーカーのコードやリサイクル料金などの必要事項を記入して振り込みを済ませておきましょう。
各メーカー別のリサイクル料金は家電製品協会のホームページで検索できます。
自分でエアコンを指定引取場所に持ち込む人は少ないですが、エアコンの収集運搬料金を抑えたい方は検討してみてください。
エアコンの標準使用期間は10年に設定されてますが、売却できるエアコンは製造から5年以内の状態の良い製品です。
ほとんどの家庭では使い古して買い替えることが多いため、動作に問題のない製品だとしても買取対象外となってしまうので大きな期待はしないほうが良いでしょう。
突然の転勤で使用期間の短いエアコンを処分する必要がある方や未使用のエアコンが自宅にある方は下記3つの方法を利用して売却してみてください。
どの売却方法でもエアコンを手放せる可能性がありますが、店舗に持ち込んだり、梱包したりと手間のかかる作業が多いので、日中忙しい方は他の処分方法を検討してくださいね。
リサイクルショップで売却できる可能性があるエアコンは、汚れの少ない美品で製造から5年以内の人気モデルの製品が中心です。
エアコンの馬力や付属品の有無、室外機の設置状況などによって売却価格は変わりますが、製品によっては100,000円を超えることもあるでしょう。
エアコンは毎年新モデルが発売されるため、型落ちになった製品はすぐに買取価格も下がってしまう傾向があります。
売却を検討しているエアコンがある方はなるべく早く売却すると良いでしょう。
リサイクルショップの買取方法では、出張買取や宅配買取、店頭買取を選べますが、出張買取と宅配買取は余計な費用がかかるため、ある程度査定額の高いエアコンを売却するときに利用してください。
また、リサイクルショップによっては製造から5年以上が経っている製品で、使用感のあるものでも買取している場合があります。
しかし、こういった製品は数千円ほどの査定しかつかないので、エアコンをリサイクルショップに持ち込みできる場合にのみ利用してください。
フリマサイトやネットオークションでも中古のエアコンを売却できる可能性があります。
実際に出品されているエアコンは、壁掛けタイプや窓用タイプ、床置きタイプで10,000円から30,000円ほどで出品されており、この中で需要のあるタイプは床置きタイプと窓用タイプです。
壁掛けタイプは室外機とセットになっているため、送料が高くなってしまうことから入札は少なくなります。
また、実際に落札されているエアコンのほとんどが、年式が新しく未使用品に近い製品です。
そのため、フリマサイトに出品して売却できる可能性があるエアコンは限られてしまいます。
壁掛けタイプ以外の新品未使用に近いエアコンをお持ちの方は、出品してみても良いのではないでしょうか。
掲示板を使って利用者同士が直接やり取りできるサービス「ジモティー」を利用して、要らなくなったエアコンを売却できる可能性があります。
都道府県別に分かれた掲示板サイト、ジモティーには「売ります・あげます」カテゴリーが存在し、要らなくなったエアコンを譲りたい方が掲載できるようになっているのです。
実際にエアコンを掲載している方の多くは、数千円から数万円で掲載してます。フリマサイトと大きく異なる点は、年式の古い壁掛けタイプのエアコンの掲載が多いことです。
ジモティーでは利用者同士が顔を合わせて直接エアコンの引き渡しをすることが多いため、送料がかからないことも壁掛けタイプの掲載が多い理由の1つになっています。
ただし、掲載されているエアコンの取引が成立するまでに時間がかかったりタイミングが悪ければ、引き取り手が見つからなかったりといったこともあるでしょう。
エアコンの処分に時間をかけられる方はジモティーが向いていますが、直接顔を合わせてのやり取りが苦手な方や、こまめに掲示板をチェックできない方などは、手間のかからない方法を選んでくださいね。
要らなくなったエアコンで売却できない製品は、家電量販店や市が指定する業者に依頼することになります。
床置きや窓用のエアコンであれば、基本的に室外機の取り外し作業が発生しないため、自分で運搬して持ち込むことも可能です。
しかし、室外機のある壁掛けタイプの運搬は簡単ではありません。
そもそも壁掛けタイプのエアコンの取り外しは業者に依頼することが多く、要らなくなったエアコンの取り外しだけを依頼すると、10,000円ほどかかる場合もあります。
さらに室外機の設置場所によっては別途費用がかかるため、引取料金と合わせると数万円になることもあるでしょう。
この場合、不用品回収業者に依頼する方がお得に処分できる可能性があります。不用品回収業者の料金プランは容量で決まっており、10,000円程度で想像以上に多くの不用品を手放すことができます。
エアコン本体と室外機+他の不用品もまとめて処分できるのは大きなメリットといえますね。
さらに不用品業者によっては、エアコンの取り外しを引き受けてくれる場合もあるので、手間と費用を考えると、要らないエアコンの処分は不用品回収業者がおすすめです。
エアコンを処分する際に注意したいことは3つ。
家電リサイクル法の対象品目に定められているエアコンの処分はリサイクル料金がかかるので、なるべく費用を抑えようとすると、トラブルの原因になる可能性があります。
上記3つの注意点を知って事前にトラブルを回避しましょう。
家電量販店やホームセンターなどにエアコンの引き取りを依頼しない場合、市の指定する業者に依頼することになります。
エアコンの回収処分ができる業者は「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得しており、市が指定する引取場所への運搬が認められています。
しかし、エアコンを回収している業者の中には、リサイクル料金を貰ったうえで不法投棄したり、勝手に分解してスクラップ業者に売却したりする業者もあります。
何も知らずにこうした業者にエアコンの引取を依頼しても罪にはなりませんが、法律に触れる行為なので、許可をとっている実績のある業者を選んでください。
基本的に壁掛けタイプのエアコンは本体と室外機の両方を外す必要があります。
慣れている人であれば自分でエアコンを外すこともできますが、何も知らずにエアコンを取り外すと故障の原因となったり、ケガしたりすることもあるので止めておきましょう。
エアコンの取り外し作業は細い配管の取り外しやポンプダウンが必要で、工具や脚立などを用意しなければなりません。
特に室外機の設置場所が屋根上や壁面にあると、作業中に転落する可能性もあります。
エアコンに記載されてある表示に従って作業を進めれば個人でも取り外しできますが、こうした作業が苦手な方は業者に依頼してくださいね。
要らなくなったエアコンは、室内機と室外機を一緒に処分することが一般的です。
エアコンのリサイクル料金は室内機と室外機の両方を処分するときに決められた費用が発生すると思いがちですが、室外機のみを処分する場合でも同じようにリサイクル料金が発生することをご存知でしょうか。
たとえばエアコンの室外機だけが壊れてしまい、電気屋等で室外機を購入すると、古い室外機は処分しなければなりません。
この時、室外機だけを処分する際に通常通りのリサイクル料金が発生してしまいます。
室外機だけなら家電リサイクル法の対象外だろうと思ってしまう方もいますが、処分する前にリサイクル料金の手続きをしなければならないので注意しましょう。
この記事ではエアコンの処分方法について解説しました。
未使用品に近いもので、製造から5年以内のエアコンは売却できる可能性があります。
しかし、それ以外のエアコンは家電リサイクル法に従って処分しなければなりません。
家電量販店に持ち込んだり市の指定する業者に依頼したりすることで、エアコンを手放すことができますが、収集運搬費用とリサイクル料金が同時に発生します。
そのため、室外機のあるエアコンを処分するなら、訪問回収をしている不用品回収業者がおすすめです。
弊社お助けうさぎでもエアコンの訪問回収をしており、無料でホームページから見積もり依頼していただけます。
エアコンを持ち込む手間と費用を考えると、自宅にいながら処分できる訪問回収が1番便利なサービスだと考えていますので、気になる方は1度ご相談ください。