『押し入れで使っていたすのこを処分したい』
『すのこは可燃ゴミに出せそうだけど、どうなの?』
押し入れや風呂場で使うことが多いすのこ。それほど大きくもないし、重くもないため、気軽に捨てられそうな気がします。しかし、すのこを処分するには、少しだけ注意が必要です。
本記事ではすのこの処分方法について解説していきます。ぜひ、この機会にすのこを一新して、押し入れや風呂場を気持ちよくしましょう。
お風呂場や押し入れなどで使用される”すのこ”は、こんな方法でリメイクすることができます。
このように使わなくなったすのこは、アイデア1つで新しいアイテムに変えることも可能です。
すのこはその形状から使い勝手が良く、家具や収納用品に組み合わせる素材として人気のあるアイテムになっています。
また100均で簡単に入手できることもリメイクによく使われる理由の1つでしょう。
ただ大きさが30㎝を超えるすのこを処分する場合は、粗大ゴミになってしまうことがほどんどです。
その他のゴミとして処分する場合も解体しなければならないので、同じ時間をかけるのであれば再利用も検討してみてください。
話がそれてしまいましたが、すのこの処分方法について見ていきましょう。
まず処分する前にすのこの種類をチェックしてください。材質が違うと処分方法も捨てるタイミングも違うからです。
多くのすのこが木材から作られています。すのこに使われるのは、桐、ひのき、杉、パインなどです。これらの木材自体に多くのメリットがあります。
木材自体にこのようなメリットがあるため、押し入れだけでなく風呂場などでも木製のすのこは多く使われていますが、デメリットもあります。
それが、すのこ本体のカビです。すのこ自体を頻繁に陰干しするなどの手間をかけないとカビが生えてしまうのです。
現在木製のものだけでなく、プラスチック製のすのこもよく使われています。プラスチック製のメリットは以下の通りです。
軽く拭くだけで汚れが落ち、使いやすいプラスチック製のすのこですが、耐久性が低いというデメリットがあります。
先程も解説した通り、木製のすのこはカビが生えやすいです。木製のすのこに生えるカビは黒カビが多く、一度生えてしまうと落としにくく、見た目も悪くなります。
カビが生えてしまったすのこは、お手入れしてもカビを完全に落とせないかもしれません。黒く汚れたすのこは、耐久性に問題がなくても捨てるタイミングだと考えましょう。
木製のものに比べ、もともと耐久性が劣っているプラスチック製のすのこ。プラスチック製品はすのこに限らず、光に当たるだけで劣化を起こすことが知られています。使っているすのこの光沢や色が変化をしてきたら、捨てるタイミングです。
光によって光沢や色が変化したすのこは、衝撃などにも弱くなっている状態です。そのまま使っていると、壊れてしまうかもしれませんから、早めの交換をお勧めします。
それでは、すのこの処分方法を解説します。誰でも考えるのは自治体にゴミとして回収してもらう方法ですが、このとき、すのこの大きさに注意してください。
小さめに見える押入れに入れて使うすのこですが、押し入れの奥行きに合わせて縦が75cmあるのが普通です。他の用途に使うすのこなら、もっと大きい場合もあるでしょう。この大きさのために、すのこは多くの自治体で粗大ゴミになります。
粗大ゴミの条件として、ゴミの一辺が30cm以上と規定されていることが多いからです。粗大ゴミに出すことには次のようなメリットがあります。
粗大ゴミを収集してもらうために必要なこと
粗大ゴミは通常の収集とは違い、自分で収集を予約する必要があります。予約から収集までは時間が空いてしまうこともあるため、時間に余裕を持って予約をしてください。
粗大ゴミの収集には料金が発生します。料金の支払い方も各自治体で違うため、ホームページなどで確認する必要があるでしょう。
粗大ゴミは多くの自治体で、持ち込み収集にも応じています。これは自分で自治体指定の施設まで粗大ゴミを運んで処分してもらうという方法です。この方法だと、粗大ゴミの収集にかかる費用を節約できます。
埼玉県狭山市の場合、持ち込み収集は50kg未満まで無料です。よほど大量のすのこがない限りは、無料で処分できることになります。
自治体によっては、持ち込み収集にも事前の予約が必要です。自治体のホームページなどで確認をしてください。
木製のすのこを自分で解体してサイズを小さくすれば、可燃ゴミとして処分できます。粗大ゴミのように処分に費用がかかりませんし、普段使っているゴミ集積場に出せば良いので手軽に処分することができます。
解体にはのこぎりなどですのこを切る作業が必要ですが、そもそも最近、すのこはDIYの素材として人気を集めています。すのこに使われている木材は柔らかく、解体に挑戦しやすい素材だといえるでしょう。
ただし、自分がケガをする、あるいは部屋を傷つけるリスクは0ではありません。解体に挑戦するときは、十分な注意と周りに小さな子どもやペットがいない環境が必要です。
プラスチック製のすのこも解体することで、粗大ゴミではなく通常のゴミとしてゴミ集積場に出すことができます。プラスチックを定期的に収集している場合でも、出して良いのは包装用プラスチックのみという自治体が多いため、注意が必要です。
包装用プラスチックとは、プラスチック製の包み、容れ物、袋などのことです。それ以外のプラスチックについては、杉並区のように可燃ゴミになる場合もあれば、埼玉県所沢市のように破砕ゴミ・不燃ゴミになる場合があります。
自分が住んでいる自治体ではプラスチック製のすのこはどのような扱いになるのかを前もって確かめておくと良いでしょう。
木製のすのこの裏面には角材がついています。解体はこの角材を取ることから始まります。
すのこから取った釘は分別して捨ててください。
プラスチック製のすのこも、のこぎりで切ってサイズを小さくするのは木製と同じですが、プラスチックをのこぎりで切断すると刃を傷める可能性があります。メタル用ののこぎりを使うとその心配がありませんし、作業もスムーズに進むでしょう。
良い状態のすのこなら、フリマアプリなどを利用して売却を検討してみましょう。処分のための費用をかけなくて済むかもしれません。しかし、自分で売却するためには、意外に手間がかかります。
捨てるために手間と費用をかけるよりは、他の誰かにすのこを使ってもらうために手間をかけたいと思う方には最適な方法ではないでしょうか。
知り合いにすのこを欲しがっている方がいるなら、譲るのも良い方法です。無料で譲る代わりに自宅まで取りに来て欲しいとお願いすれば、梱包や発送の手間もかかりませんし、処分に費用もかかりません。
すのこは押し入れや水回りで使うだけでなく、ベランダや玄関に置いて使うことができます。そして先程も解説した通り、DIYの材料としても人気がありますから、無料なら引き取るという方は多いのではないでしょうか。
知り合いにすのこを欲しいという方が居ない場合は、「ジモティー」などを利用して自宅まで取りに来てくれる方を探すと良いかもしれません。
引っ越しなどで急いで片付けをしたい場合はすのこだけでなく、たくさんのものを処分したいはずです。そのようなときは、不用品回収業者に依頼してみましょう。
分別や運び出しなどもすべてやってくれるため、自分では何もしないで済みます。他には以下のようなメリットがあります。
不用品回収業者では1回の回収で10,000円程度の料金設定をしていることが多いため、すのこの処分だけでは効率がよくありません。逆にたくさんの不用品を持っていって欲しい場合には、お得な方法といえます。
処分に困っているものがある方は、すのこと一緒に処分してしまいましょう。
すのこの処分方法を5つ、解説しました。処分する方法は思ったよりもたくさんありますが、大切なのは自分の状況に合った方法を選ぶことです。
時間や体力に余裕のないときに、無理してフリマアプリなどを利用すると、それが負担になり、片付けよう、処分しようという気持ちをそいでしまうことになりかねません。どうか自分に無理のかからない方法ですのこを処分してください。
すのこくらいと思っていても、キチンと処分ができると家の中だけでなく、心もスッキリできるでしょう。本記事をそのための参考にしていただければ幸いです。