『壊れてしまったウォシュレットを処分したい!』
『でも、ウォシュレットの処分の仕方がわからない』
壊れてしまった、古くなって使いにくいなどの理由でウォシュレットを処分したいけれど、方法がわからないためにそのまま放置しているという方がいるかもしれません。
そこで本記事では、自分で処分したいけれど、自信がないという方のためにウォシュレットの処分方法を解説します。
ウォシュレットを処分するシチュエーションは、やはり故障が原因でしょう。
「ノズルの不具合」や「温度調整ができなくなる」などさまざまなことが原因です。
メーカーや販売店の保証期間は3カ月から1年ほどが無料の期間になっているので、期間内であれば無償で修理や交換のサポートを受けることができます。
また、TOTOの場合は、延長保証制度があり、5年保証や10年保証をつけることも可能です。
もし保証期間が短い製品の場合は、修理代が高くなる可能性があり、買い替えと変わらない価格になることもあるでしょう。
こうした場合は買い替えを前提として、壊れたウォシュレットを販売店で引き取ってもらえる可能性があります。
また稀なケースではありますが、未使用品はリサイクルショップで売却できる可能性もあるので、取り外しを行ってくれる店舗に依頼してみてください。
ただ自治体のゴミとして処分する際は、ウォシュレットを自分で取り外す必要があるでしょう。
まずはウォシュレットの外し方について詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
もう誰でも知っているウォシュレット。温水洗浄便座のことですが、ウォシュレットは衛生陶器などを製造販売するTOTO株式会社の商品名です。
このウォシュレットが温水洗浄便座の中では長年高いシェアを誇ってきたために、商品名が一般化して、温水洗浄便座という名称の代わりに用いられるようになりました。
ウォシュレットと呼ぶ方がわかりやすいため、本記事ではウォシュレットという名称を使います。
ちなみにシャワートイレという名称も聞いたことがある方が多いでしょう。こちらは株式会社LIXILで使用している商品名です。
業者に依頼して処分するのではなく、ご自身で処分する場合、まずウォシュレットを外さなければいけません。ここでは、ウォシュレットの外し方について解説します。
ウォシュレットを外すために必要な道具は、前もって用意しておきましょう。作業中には水が漏れることもあります。そのときに慌てないためにも、事前の準備はキチンとしておく必要があるのです。
バケツは水が漏れたときのため、ゴム手袋は作業中に手が滑らないため、また便器を直接触る作業への抵抗を少なくするために使用します。
ウォシュレットを外す手順はメーカーによってそれぞれ違うため、取扱説明書を読むと確実です。取扱説明書を持っていないという方は、ネットでダウンロードすると良いでしょう。
便器のフタの裏などに貼られている、製品番号やQRコードを検索、または読み取ることで手軽に取扱説明書をダウンロードできます。
電気が流れている状態で作業をすると、感電の恐れがあるため、ぬれた手で触らないことも大切です。
止水栓とは水洗トイレの水流を調整するための栓です。大抵はトイレの奥、便器の横にあります。止水栓を分岐させることでウォシュレットに水が供給されて、使えるようになるわけです。ここを止めておかないと作業中水浸しになる恐れがあります。
多くの場合はマイナスドライバーで開け閉めできるようになっていますが、水道のようなハンドルがついたものなら手で回すだけです。
ドライバーを使う場合、右方向に回すと栓が閉まります。これ以上は回らない、と感じるまで回せば、止水栓は閉まっているはずです。
手洗器がついていない場合は、フタを開けるようにタンクの上の部分を外してください。外した部分は割れないように置いておきます。手洗器がついている場合は、上の部分とタンクの中がホースでつながっているため、それを外しましょう。
トイレタンクの中が、見える状態のまま、給水管を外す作業に移ります。
給水管は、水道からトイレに水を供給するための管のことです。トイレタンクにつながっていて、止水栓で開け閉めを行います。
この給水管をタンク側から外していきます。ナットで固定されているため、モンキーレンチを使ってください。このとき、先ほど開けておいたタンクの中側からも、給水管を押さえて作業をすると力が入れやすいです。
給水管に残った水がこぼれることがあるため、バケツや雑巾があると安心です。次に給水管の下の部分を外し、その後分岐金具を外します。
分岐金具は給水管を枝分かれさせて、ウォシュレットに水を供給するためのものです。これを外すことで、いよいよウォシュレットを外せるようになります。
便座の横にスライドボタンがついている場合は、それを押しながら手前に引いてください。便座と便器の間に取り付けのための部品がありますから、それも外しましょう。このときにプラスドライバーが必要です。
スライドボタンがついていない場合は、便器の裏側からウォシュレット本体が固定されているはずです。スパナでナットを外しましょう。
ウォシュレットを外す前に、温水タンクから温水を抜く必要があります。前もって抜いておくと良いですが、機種によっては誤作動防止のために、便器から外した状態でないと排水できないことがあります。
排水ができないときは、ウォシュレットを便器から外した状態でもう一度試してみてください。
最後に電源とアース線を抜いて作業完了です。
ウォシュレットを外せれば、いろいろな処分方法が考えられます。まず考えるのは、ゴミとして自治体で処分してもらう方法ではないでしょうか。
ウォシュレットは多くの自治体で粗大ゴミとして処分されます。それは一辺の長さが30cm以上は粗大ゴミという規定がある自治体が多いためです。
粗大ゴミの収集は2種類行っている自治体が多いので、自分に合っている方法を選んでください。
予約収集は実際の収集までに時間がかかることも多いため、余裕を持って予約をすると良いでしょう。また、持ち込み収集に予約が必要な自治体もあります。事前によく確認をしてください。
予約収集・持ち込み収集ともに、平日の朝、昼間などに受け付けていることが多いです。仕事が忙しい方などには、やりにくい方法かもしれません。
ウォシュレットを新しく買い替える予定があるなら、販売店に引き取ってもらいましょう。ホームセンターバローでは、新しいウォシュレットを購入した場合に限り、古いものを引き取ってくれます。
このサービスは同等品を同じ個数だけ引き取ってくれるという内容です。引き取りの対象商品だからといって、他のものを購入してウォシュレットを引き取ってもらうわけにはいかないので、注意してください。また、店頭に持ち込むのも引き取りの条件です。
また、ジョイフル本田では、新しいウォシュレットの設置工事をすると古いウォシュレットを引き取ってくれます。これだと家にいながらにして、ウォシュレットの設置と処分ができるため、自分でウォシュレットを外す自信がない方に最適な方法ではないでしょうか。
未使用、またはほとんど使っていないウォシュレットなら、リサイクルショップに売却できる可能性があります。
1度でも使用したウォシュレットは未使用のものに比べて、買取価格が安いです。しかし、粗大ゴミに出すのにも料金が発生することを思えば、リサイクルショップへの売却はやってみる価値がある方法ではないでしょうか。
出張買取をしている店舗を選べば、自分でウォシュレットを外して持っていくという手間をかけずに済むかもしれません。
フリマアプリでは中古のウォシュレットが堂々と販売されています。この方法ならリサイクルショップへの売却よりは高い価格で売却できるかもしれません。
日本のウォシュレットの普及率は80%をこえたといわれていますが、地域によって格差があります。特に古いアパートやマンションでは設置が遅れており、中古品を購入する方が増えているそうです。
ただし、フリマアプリを利用するときは、梱包と発送は自分でやる必要があります。ウォシュレットは自分で外す必要がありますし、必ず売却できるとは限らないことも忘れてはいけません。
ウォシュレットの処分を急いでいる、しかし自分で外す自信がないという方は不用品回収業者に依頼してみましょう。業者によっては、ウォシュレットの取り外しから処分まですべてやってもらえるため、自分では何もやらずに済みます。
このようにメリットが多い不用品回収業者には料金が高いというイメージがあります。確かに1回の回収に10,000円程度の料金設定をしている業者が多く、粗大ゴミの料金などと比べると高額かもしれません。
しかし、多くの不用品を処分できること、買取価格が料金と相殺できることなどで思ったよりもお得に利用することができるのです。
ウォシュレットの処分方法を5つ解説しました。自分で処分しようとすると、どうしてもウォシュレットを便器から外す作業が発生します。
今回、ウォシュレットを外す手順についても解説していますが、読んでも作業の内容をイメージできない、難しそうだと感じたら、無理をせずに自分にもできそうな方法を選んでください。
ウォシュレットを外す作業中にトイレの中を水浸しにしてしまうと、集合住宅の場合は、階下の住人に迷惑をかけてしまうかもしれません。
不用品回収業者に依頼すれば、どのようなウォシュレットでも確実に処分できますから、頼ってしまっても良いのではないでしょうか。
ウォシュレットを自分で処分するときは、無理をしないことがもっとも大切なポイントなのです。